Capture NX-DでRAW現像を楽しむ

D3200

一昨年の大晦日に初めての一眼レフ(D3200)を購入し、早2年が過ぎようとしています。
カメラ1年生の昨年はJPEGでがむしゃらに枚数を重ねるだけの撮り方をしていましたが、2年目の今年はRAWで撮ることを覚え、RAW現像の楽しさにも目覚めました。

RAW現像に使用しているソフトはニコンの無償ソフト「Capture NX-D」(公式サイト)。
多くの人が使用しているAdobeのソフトなどは使用したことないので比較できませんが、このソフト自体は結構気に入ってます。

というわけで、今回は、「撮った時には失敗だと思ったけど、現像したら何とかなった!」という写真をご紹介します。
2年経ってもまだ感覚に頼って撮影し、現像までも感覚でやっちゃってる状態なので、どこをどう調整したのか覚えていない写真もあり(←酷い)、あまり参考にはならないと思いますが。。

※  ※  ※

今年の写真を振り返ってみたら、RAWで撮り始めたのは3月頃からでした。
当時は露出やホワイトバランスを軽く調整するくらいで、今ほど多くは使ってはいませんでした。
当時うまく現像できなくてお蔵入りとなった写真を、試しに現像してみます。

3月の筑後川のナノハナです。(撮影日:3月22日
元の写真はこちら。
元画像

No title
満開の雰囲気を出そうと思い、トリミングで手前のナノハナを画面半分に配置してみました。
あとは、露出をプラス&アクティブD-ライティングを強めにすることで全体的に明るくし、ホワイトバランスを微調整しました。

私が現像する時に、まっさきに触るのが「アクティブD-ライティング」です。
画像の明るい部分(ハイライト)の白とびや、暗い部分(シャドー)の黒つぶれを軽減する機能なんですが、これを使うだけで写真の印象も随分変わります。
今度は8月に撮った福岡タワーのお蔵入りの写真でやってみます。(撮影日:8月22日

1.元の写真。逆光だったので、タワーが黒くつぶれてしまっています。
福岡タワー_元の写真
2.アクティブD-ライティングを「より強め2」(効果が一番強い)に設定。タワーが少し見えてきました。
福岡タワー_アクティブDライティング
3.もうちょっと明るくしたいので露出をプラスに。さらに、ホワイトバランスで空の青さを調整。
福岡タワー_完成
それでもタワーはまだ暗くて、タワーが主役なのか空が主役なのかわからない写真になってしまいましたが、元の写真と比較すると、だいぶマシになったのではないかと思います。
一発で満足のいく写真が撮れたらいいのですが、撮影時に設定を細かく調整できなかったり、面倒だー!なんてこともあり(私は後者)、なかなかうまくはいきません。そんな時は、構図に注力して写真を撮り、帰宅してからこうやって調整しています。
写真が生まれ変わっていく…生まれ変わらせるというこの過程が、たまらなく楽しいんです。

ここからは、今年撮影した写真の中で、特に現像がうまくできたと思う写真たちをご紹介します。

まずはこちら。海の中道海浜公園で撮影したコスモス。(撮影日:10月3日
元の写真は全体的に暗く、ちょっと色が汚いですね。構図も微妙です。
コスモス_元写真
そこで、まずアクティブD-ライティングで全体的に明るくし、ホワイトバランスの色温度を調整して青みを強く、さらにトリミングでコスモスをアップにしてみました。
コスモス Cosmos
元の写真の重苦しさから一変、爽やかな一枚に仕上げることができました。

同じく海の中道海浜公園で撮影した、秋のバラです。(撮影日:11月1日
元の写真は、何の工夫もない凡作。
バラ_元写真
現像では、とにかく構図が気に入らなかったので、思い切ってトリミング。そして、被写体のバラのピンク色を活かし、やわらかい雰囲気に仕上げることにしました。
何をどう調整したかはもう覚えてません^^;
バラ Rose
トリミングしても構図は微妙なんですけど、色合いは気に入ってます。

続いて、駕与丁公園のサクラの紅葉です。(撮影日:10月18日
池をバックにサクラの紅葉をパシャリ。池の色がグレー色で(実際にこんな色なんですけど)、もっと水っぽさを出したかったので、
サクラの紅葉_元写真
ホワイトバランスで青みを強くしてみました。明るさも少し調整し、爽やかな秋のワンシーンとなったのではないかと思っています。
秋 Autumn colors

同じように、ホワイトバランスを調整して仕上げた一枚。広島の宮島で撮影した紅葉です。(撮影日:11月19日
満開の紅葉を期待していた宮島ですが、残念ながらすでに見頃は過ぎており…。
この写真は、枝に残ったわずかな葉を主役に選んで撮った一枚ですが、ただ暗いだけの写真になってしまったので、
宮島の紅葉_元写真
ホワイトバランスで青みを強くしてみました。静寂さと幻想的な雰囲気がUPしたのではないかと思います。
秋模様 Autumn colors
ホワイトバランスを少し調整するだけで、写真の雰囲気も変わります。

秋の写真が続きます。
平尾山荘のモミジ。(撮影日:11月15日
クモの糸に絡まったモミジの葉が風でくるくると回る姿は、風情があって、ついついカメラを向けてしまいます。
この写真は似たような構図で何枚も撮ったうちの一枚なんですが、特に下半分のノイズが目立ち、葉の染まり方もきれいではないので、お蔵入りにするか随分悩みました。
モミジ_元写真
そこで、思い切ってハイキーにし、やわらかい雰囲気に仕上げてみました。
秋模様 Autumn colors
悪目立ちしていた部分も和らいだのではないかと思います。
何をどう調整すればいいか迷った時は、極端に明るく、または暗く、特定の色味を強くするなど、思い切っていじってみると、思わぬ発見があって面白いです。

※  ※  ※

…と、こんな感じで、写真撮影に出かけた日は、帰宅後PCの前で写真とにらめっこしています。
現像は大体撮影したその日に終わることが多いのですが、撮影時の出来があまり良くない時は、にらめっこが数日続きます。
満足のいく写真が撮れなくて落ち込んだ時など、RAW現像であれこれ遊んでみるといい気分転換になりますよ♪

来年は、撮影も現像の腕も上げられるようがんばります!!

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