『ティンカーベル』

先日、映画『ティンカーベル』を観に行きました。
私、ディズニー映画は何故か敬遠していて、今まできちんと観たことのあるのは『ヘラクレス』だけでした。
そのこともあって、また心も体も調子が悪かったことがあり、誘いを断ろうかと迷ったのですが、せっかくのデートなので行くことにしました。

観た感想としては、

「観て良かった~。(映画館に)来て良かった~」

でした!
なぜディズニーの映画が人々を魅了し、また人々に愛されるのか、その理由がよくわかりました。

『ティンカーベル』とはご存じ『ピーターパン』に出てくる妖精なのですが、彼女がピーターパンに出会う前、妖精として生まれたところから、この映画はスタートします。
この映画での妖精たちは、「メインランド」(いわゆる人間界)に四季を届ける仕事をしています。それぞれが持つ才能により、火を操る妖精とか水を操る妖精というのが決まっていて、また春夏秋冬のどの季節を担当するのかも決まっています。

そんな中、ティンカーベルは他の妖精達が四季を届ける準備をするための道具をつくる、「ものづくりの妖精」として生きていくことになります。
しかし、他の妖精たちは四季を届けるためにメインランドへ飛んで行けるのに、ものづくりの妖精はネバーランドを出ることができず、一生ものづくりに徹していかなければならない。
華やかな他の妖精たちに比べ、裏方として生きていかなければならない自分の身分に誇りを持てず(またティンカーベルは好奇心旺盛でメインランドにとても行きたがっているんです)、苦悩するティンカーベル……そんな彼女の成長の物語です。

登場する妖精たちはほとんど女の子で、個性豊かな彼女たちの友情とか、自身に誇りが持てないティンカーベルが自分を見つけていくストーリーとか、また1人だけかっこいい男の子がいるとか(笑)、女性(女の子)向けの映画だなあと思いました(一緒に行った彼は私ほどは満足できていなかったよう)。

しかし一番感動したのは、四季折々の自然がとても美しく描かれていたことと、その自然がどのようにして妖精たちの手から生み出され、メインランドへ届けられるのか(それは観てのお楽しみ♪)、その発想の素晴らしさでした。
とても夢があって、素敵でした。妖精たちが冬のメインランドに春を届け、メインランドが花や緑でいっぱいになったように、私の沈んだ心も色彩豊かな春の息吹で満たされていくような、そんな感動でした。
最後の方はこみ上げてくるものがあったくらいです。

なぜ今までディズニーを敬遠していたのかはわかりません。皆が夢中になることに自分も流されてしまうのが嫌だったのかな(苦笑)。
ただ、今回この映画を観て、ディズニーが愛される理由というのがよくわかりました。
「映画は観る者を夢の世界に連れて行ってくれるもの」という、映画の本質(と私は考えている)をディズニーは忠実に守っているのだと思いました。
ディズニーランドがいつまで経っても盛況なのも、同じ理由なんでしょうね(私は行ったことはないのですが、行かれた人が以前そのように話しているのを聞いたことがあります)。

また、改めて映画の素晴らしさを感じ、「映画が好きで良かった」と思うことができました。
私が映画にハマリ、観だしたのは中学生の頃からですが、映画に「生きる意味」とか何かしらの教訓を求め、肩の力を抜いて映画を楽しむことができずにいた時もありました(シリアスなドラマばかり観ていたり…)。
それから、映画から少し離れたり、またいろんな経験をすることで考えた方やモノの見方が変わってきたりして、アクションからコメディ、ファンタジーまで(ホラーを除く)あらゆるジャンルの映画を楽しめるようになりました。
肩の力の入れ具合を調節できるようになったというか、ある意味「妥協」(どんな映画でもその映画なりの楽しみ方がある、という考え)を覚えたのかもしれません。

せっかくお金を払って観る映画。自分の趣味とは合わないからと腹を立ててばかりいては勿体ないし、一緒に観る相手にも失礼なような気がするんですよね。
もちろん、いつも心から楽しむことができるわけではないですが(出来の善し悪しというものがあるので)、いろいろ経て得た現在の(映画を観る)スタンスは間違っていない、と思いました。
やっぱり、映画は

「楽しんでナンボ!」

です。
それと、私は「ファンタジーが好き」だということにも気付きました。
そういえばゲームのRPGにもすごくはまっていました(笑)。
現実世界を少し離れ、夢の世界に浸ることが、私には必要なのかもしれません。
現実世界だけでは生きていけないのかな?(汗)

2 comments to “『ティンカーベル』”
  1. ティンカーベルのDVDが発売されるのを楽しみにしています。先日は魔法にかけられてを借りてきて夜中に楽しみました。いい歳のオヤジがディズニー映画だなんて!と娘にキモがられますが、ディズニーの映画は世間のしがらみ、どろどろしたものがなく忘れていたピュアなものを思い出させてくれます。何の駆け引きもない恋物語に子供の頃の純真な心が甦ってきます。時折ディズニー映画を楽しんでいます。

  2. >miyupapaさん
    『ティンカーベル』とってもお勧めです!
    ディズニー映画は本当に夢を与えてくれますよね。
    何歳になられてもそういった心を思い出せること、ディズニーを楽しむことができるのは、素敵なことだと思いますよ~(^_^)。
    私もそういう心を忘れずにいたいです。

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