私のベランダ

夕方に洗濯物を干すのも悪くない。


梅雨がそこまで来ている。
今日の福岡は大きな雷が鳴った。私が外に出ている間(通勤時間)にはありがたいことに雨は降らなかったけど、どうやら天気は荒れ気味だったよう。

昨日も雨が降った。
実は昨日は、帰宅途中に雨に遭い、濡れて帰った。「雨ですよ」と天気予報では言ってらしいけど、気付かなかった。

私には天気予報を真剣に見る習慣はない。だから、こういうことがよくある。
見たとしても、家を出る頃には忘れているのだ。「傘を持つ」という行為が、まだ体に馴染んでいない。
夕方、職場を出て雨に遭遇。コンビニに駆け込んで傘を買う、なんてこともしょっちゅうだ。
ビニール傘のストックは5本を越えてしまった。ちなみに、わが家は4人家族。
随分お金の無駄遣いをしているなあ、と雨に遭うたびに思う。
いま金欠なので、昨日は傘を買うのは諦め、濡れた。

しかし、梅雨の最大の憂鬱は雨に濡れることではない。洗濯物を日に当てられないことだ。
それはつまり、洗濯物を干す時に温かい日差しに当たることができない、ということも意味する。

今夜の福岡はどうやら晴れるようだったので、仕事から帰ってきて洗濯をした。
実はわが家では、平日は基本的に夕方から洗濯物を干す。
本来なら朝に干して、昼間の日光をいっぱい浴びせて、その日の夕方に取り込むというのがいいのだろうけど、わが家は皆朝はバタバタしていて、干すことができない。
帰宅後、慌てて洗濯機をまわし、沈みかけの夕陽を浴びながら干すのだ。
もちろん、洗濯物は夜通しベランダに出されていることになる。

夜風を浴びた洗濯物は翌日、まずは朝の光を浴び、日中の日差しと風に揺られ、再び夕陽を浴びながら、今度は取り込まれることになる。
ほぼ24時間干しっぱなし。
寒い時期には、冷たくなった洗濯物に触れて、申し訳ない気持ちになることがある。
しかし、冬でもこの習慣は変わらない。ごめんよ、洋服たち。。

そんなこんなで、今日も私は夕陽を浴びながら洗濯物を干した。
これから罪悪感を感じずに済む季節がやってくるので、ちょっと嬉しかったりする。
日の入りも遅くなり、午後6時を過ぎても太陽が見えるようになった。
ほんのり空の向こうをオレンジ色に染め、ゆっくりと西の方角へ落ちていく夕陽を浴びながら、今日はいい気分だった。

わが家のベランダは南向きで、西の空がよく見える。

……はずなのだが、ちょうど太陽が落ちる方角にマンションが2棟建っていて、ほとんど見えない。
落ちる角度によっては、太陽がマンションの隙間から覗いたりするが、夕焼け色に染まる空全体を眺めることはできない。
「あのマンションがなければ!」なんて思うけど、私の住むマンションも10階越えの、決して低層とは言えないマンション。
誰かの邪魔になっているに違いない。そう思うと、文句は言えなくなる。

平日の日中は職場に着いてしまえば、仕事が終わるまで外に出ることはほとんどない。
夕方のこうしたわずかな時間は、実は太陽を浴びる貴重な時間だったりする。なんせ朝は弱くて、「仕事に行く前に近所をお散歩」なんて高度な技はできないし。

汚れを落として綺麗になった洋服を、夕陽を浴びながら干す。これが結構、気持ちがいいのだ。
夕方に限らず、洗濯物を干すときはいつも清々しい気分になれるけど、どうしてなんだろうと、いつも思う。

それは、静かな時間でもある。
真下を走る車の音さえ、遠くを駆けているよう。
風が気持ちよく抜けていく。濡れた洗濯物が、揺れている。
空の広さは感じないし、太陽も小さいけど、ベランダという空間は、とても居心地がいいのだ。

夕陽

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