福岡散歩~九州国立博物館・特別展「馬 アジアを駆けた二千年」(太宰府市)

九州国立博物館で現在開催されている特別展「馬 アジアを駆けた二千年」に行ってきました。
特別展「馬 アジアを駆けた二千年」パンフレット(撮影日:2010/08/28)
九州国立博物館の公式サイトはこちら


馬には全く興味のない私と母が行った理由というのが、福岡で現在放映中の韓国歴史ドラマ『朱蒙(チュモン)』。高句麗の初代王とされる朱蒙を主人公としたドラマなのですが、この時代に関連する物が九博で開催中の特別展「馬」に展示されているらしい(そういうCMが放映されていた)と知った母が、「行きたい!」と言い出したんです。
私も以前そのドラマに夢中になっていた時があったので気になり、二人で先週末に行ってきました。

私は7月の七夕の宴以来、母と2人で行くのは昨年の6月以来の太宰府。その前月にはチベット展を見に行ってます。

九州国立博物館へは太宰府駅から太宰府天満宮を通り抜けて行くことができるので、今回もまずは太宰府天満宮でお参りをしてから行きました。

太宰府天満宮(撮影日:2010/08/28)
おみくじの緑色と空の青が爽やかさを競う夏。
太宰府天満宮
なんと楼門から霧が噴射されていました!下を通ると涼しかったですよ~。

この日は中国人観光客の団体(100人は越えていたかも)に遭遇。
富裕層なのか、身なりは小綺麗で美人・イケメンが多かったです。同じ東アジア人とはいえ、やはり中国の方は日本人と雰囲気が違いますね。

太宰府を後にして、九州国立博物館へ。

九州国立博物館
いつ見ても圧倒される建物です。
手前の鉢に隠れて見えないのですが、真ん中に写っているテントの下ではポニーと触れ合えるイベントが行われていました(「馬」展開催期間中、行われているようです)。

さてさて、目的の「馬」展ですが、自分が馬には興味ないために「こんなの見にくる人ってたくさんいるのかなー」なんて思っていたのですが(すみません…)、思っていた以上にお客さんがいました。
展示は4つの章にわけられていて、人の馬との出会いから、その出会いによりどのようにして人の歴史が変わっていったかがとてもわかりやすく紹介されていました。

第1章「人と馬との出会い」では、馬の祖先(カピバラに似てる)がどのように現在の馬へと変わっていったか、またなぜ人はシマウマや牛やロバではなく、馬に乗るようになったかの説明などなど、(夏休み期間中で子ども向けという意味合いもあったのでしょう)イラストつきのとてもわかりやすい紹介がなされていました。
ハミ(轡)(Wikipedia)の発明が人と馬の歴史を大きく変えることになったこと、その後どのようにして鐙(あぶみ)や鞍が生まれたのか、そしてズボンも馬に乗りやすくするために生み出されたものだった、ということもわかって、馬に興味のない私も母も「なるほど~」とうなずくばかりでした。

第2章は「アジアを駆けた馬」。
ここでは、お目当て(笑)の韓国や中国の馬具が展示されていました。
人にとってなくてはならない存在となった馬のために作られたあらゆる装飾品が展示されていました。その他馬の形をした埴輪など。

第3章「黄金の馬」。
権力者を美しく飾るために使われるようになった馬。古代の日本人がどのように馬を飾ったのか。
金メッキの施された装飾品ばかり。昔から、金は権力の象徴であり、人々の心を捕らえて話さない物だったんだなあ、と改めて思いました。

第4章は「神馬の誕生」。
権力の象徴として存在した飾り馬から、神にささげる馬「神馬」となっていった馬。
現在の競馬にも繋がる(?)古式競馬を描いた屏風などが展示されていました。
江戸時代の競馬から明治時代のものまで。競馬を楽しむ当時の人々の姿が生き生きと描かれていました。

そして、展示場を出ると、外では現在の競馬に関する展示物が!
私でも名前だけは知っている有名なナリタブライアンやディープインパクトなど名馬に関連する物が展示されていました。
他に、NHKドラマ『坂の上の雲』の乗馬シーンで実際に使用された馬具もありました。
ここは小さな展示ですが、興味のある方は楽しめるかも……?

全部見てまわるのに1時間はかかったかな、思っていたよりずっと楽しめた展示でした。
さらに上の階の「文化交流展示」も少しだけ覗いて、展示室を出ると、ちょうど1階でミニコンサートが始まったところでした。
コンサート
山笠の前で行われていたコンサートを堪能した後、向かったのは館内にあるオープンカフェ。
「私がおごるから」と母を説得して(笑)、カフェで一息。

カフェで一息
母はホットコーヒーを、私はこの「5周年セット」を注文しました。
セットについている焼き菓子はホテル・ニューオータニのもので、とても美味しかったです。私が食べたのはかぼす味と黒糖味だったのですが、おすすめは黒糖味!すごく良かったですよ~。
このオープンカフェだけでなく、オータニのレストランも博物館に隣接しています。展覧会鑑賞後にこのレストランに行くのが、私のささやかな夢です(笑)。

美味しいコーヒーとお菓子をいただき、気付けば夕方の4時でした。
外へ出ると相変わらず日差しは強かったものの、風は夕方の、そして秋の訪れをほんのり感じさせる風でした。

この特別展「馬 アジアを駆けた二千年」は今週の日曜日9月5日までです。
馬だけでなく、歴史に興味がある方なら十分に楽しめる展示会だと思います。
もう一度リンクを貼っておきますね。九州国立博物館の公式サイトはこちら

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