2010年に見た映画を振り返ってみる

(9月初旬に書き始めて放置していたエントリーです)

今年も残り2ヶ月と少しとなりました。中途半端な時期ではありますが、9月のアジアフォーカス前までに見た映画(一般上映)を振り返ってみようかと思います。

これまでに見た映画はDVD6本、劇場14本。
今年の目標「劇場で15本」は、アジアフォーカス関連も含めれば実質クリア済みです! 映画祭を除いてもクリアできそうです。

劇場鑑賞した14作品は以下の通り(鑑賞順)。

『ゴールデンスランバー』
『孤高のメス』
『インビクタス/負けざる者たち』
『のだめカンタービレ 最終楽章 後編』
『しあわせの隠れ場所』
『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ』
『ハナミズキ』
『クロッシング』
『闇の列車、光の旅』
『オカンの嫁入り』
『ガールフレンド・エクスペリエンス』
『インセプション』
『シーサイドモーテル』
『瞳の奥の秘密』

少しネタバレもありますので、これからご覧になる予定の方はお気をつけください。
それでは簡単な感想などなど、辛口込みで。

※  ※  ※

鑑賞順です。

『ゴールデンスランバー』 長文感想はこちらから
今年最初の劇場映画は堺雅人さん主演、伊坂幸太郎さん原作のこの作品でした。
三十代から四十代の人向けの青春映画といったところ。
突然わけもわからず首相暗殺犯にされる男の逃亡劇でありながら、私たちの身の回りにありふれている日常生活を描いているようにも感じる、不思議な映画でした。
タイトルはビートルズの同名曲からですが、知っている人だとよりわかることもあるのかなあと思ったり。私はビートルズ苦手なのでさっぱり!(苦笑)

2本目は試写会にて『孤高のメス』 長文感想
こちらも原作は小説(大鐘稔彦・著)。1989年、片田舎の市民病院を舞台に、一人のオペ看護師の成長と、一組の母子の別れを描くヒューマンドラマ。
特筆すべきは、最愛の息子と死に別れる母を演じた余貴美子さんの演技。圧巻です。彼女がいなかったら、この作品はどうなっていたんだろうとさえ思いました。
主演の堤真一さんや夏川結衣さんたちももちろん良かったですが、余さんには敵いません。

『インビクタス/負けざる者たち』
こちらは再映で見ました。実話が基になった感動作。1995年のラグビーワールドカップ自国開催を控えた南アフリカが舞台です(W杯も描かれます)。
当時の大統領ネルソン・マンデラを演じたのはモーガン・フリーマン。マンデラさんが乗り移ったんじゃないかと思えるほどの熱演。エンドロールで流れるマンデラさん本人の立ち姿とまったく同じで、驚きました。
マンデラ大統領と交流を図る南アのラグビー代表主将フランソワ・ピナールを演じたのはマット・デイモン。
そして監督はクリント・イーストウッド。
当然面白くないはずがなく。
感動作と謳ってはありましたが、感動を過剰に演出することは決してなく、淡々と自然と感動が沸き起こるように描かれていました。
特にラグビーの試合はとてもリズムよく、試合の緊張感がひしひしと伝わり、見終わった後は試合会場にいる観客と喜びを分かち合いたい気持ちに。
心の奥底に静かに広がっていく感動でした。

この作品を見たのは5月でした。ご存知のように8月に南アでサッカーW杯の開催が控えていたのですが、この作品を見て、南アでの開催が成功するようにと祈らずにはいられませんでした。それまでは「なんで南アで開催するの?」と思っていたんですけどね。。
南アフリカ共和国という国を応援したくなる、そんな映画でした。

4本目は『のだめカンタービレ 最終楽章 後編』。
これ、感想を書くの忘れていましたね(汗)。前編の感想は書いてあるのに。。
たしか前編のほうが楽しめたんです。それで書く気になれなかったのかも。実はあまり覚えてません。
玉木宏さんが相変わらず色男で、のだめ(上野樹里ちゃん)との連弾のシーンで、のだめに視線を流すときのフェロモン噴出ぶりが半端なかったのだけはよく覚えています(笑)。

サンドラ・ブロックがアカデミー賞主演女優賞を受賞した『しあわせの隠れ場所』。
この作品も再映で鑑賞。そのときの思いつきで映画館に駆け込んで見ました。
ホームレス同然の生活からアメリカン・フットボールのプロ選手になった少年の実話を映画化した人間ドラマ。
眩しいほどに仲良しで裕福な家族(サンドラの家族)と孤独な黒人少年が、互いに足りない部分を補って本当の家族となっていく姿が、ユーモラスも交えて気持ちよく描かれています。
サンドラ姐さんはこの演技でオスカー受賞。オスカーに輝いた演技だから、今までのサンドラ姐さんとは違うのかなあと構えていたら、なんのその、いつもどおりのサンドラ姐さんでした。
豪快で繊細な母親を見事に演じています。本当に爽やかで、後味の良い作品です。
何より、この話が事実としてあった(もちろん脚色はある)ということが嬉しくなります。

夏の話題作『踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ』は見事に肩透かし。
基本的にブログでは良いと思った作品しか触れないようにしているのですが、この作品では不満をぶちまけました。

『ハナミズキ』は試写会で鑑賞。 長文感想
思っていたより、ずっと良い作品でした。18歳から28歳までの10年間を追いかける物語。今年28歳になる私も、いろいろと感じるものがありました。
でも世間一般には「スイーツ(笑)映画」と思われているらしい(笑)。
スイーツ(笑)映画だからこそ楽しまないと!

この『ハナミズキ』を含めて、8月は計5本見ました。
次はミニシアター系の2本。

北朝鮮の脱北者家族を描いた韓国映画『クロッシング』と、中南米不法移民たちのアメリカへの険しい道のりを描いた『闇の列車、光の旅』(アメリカ=メキシコ)。
同じ日に見た2つの作品は、たとえどんなに小さくてもわずかな希望を求めて、故郷を発つ人々の苦難を描いていました。
クロッシングの感想はこちらに書いています。
『闇の列車、光の旅』は書きそびれてしまいましたが、こちらも胸に重く響く作品でした。
少しでも良い生活を求めてアメリカを目指すホンジュラス出身の少女と、ギャングから逃れるために国を出ようとするメキシコ人青年(演じた俳優さんが誰かに似てるんだけど思い出せない)の、不法出国者で溢れる列車の屋根での出会い。
命を失うかもしれない危険を冒してでも、より良い生活を求めて旅をする彼らの姿は、私には想像もつかない過酷さでした。
次第に心を通わせていく少女と少年の交流も、私には虚しさばかりが届きました。
そして最後、誰の幸せも見届けることのできないままに終わり、これが現実なんだと改めて突きつけられました。
監督は日系4世のキャリー・ジョージ・フクナガ監督。
私にとっては「非日常的」な彼らの「日常」を淡々と描いていました。

『クロッシング』は『闇の列車~』とは対照的に、感情的な演出が目立ちました。過酷な現実を描きながらも節々から優しさが溢れ、それが涙を誘いました。

宮崎あおいちゃんと大竹しのぶさん共演の『オカンの嫁入り』は試写会で鑑賞(初めて自分で応募して当選した!)。 長文感想
あおいちゃんの大阪訛りに若干の難あり、でしたが、内容自体はとても良かったです。
主役に大阪出身ではない二人を持ってきて、なんでわざわざ大阪を舞台に……と思っていたのですが(まあ原作は小説なんですけど)、大阪が舞台だからこそ出せた味というのもあったかもしれません。
友情出演で友近さんが出演してます。ファンは必見ですよ~(笑)。

『ガールフレンド・エクスペリエンス』
ヒロインを現役のポルノ女優が演じ、高級娼婦の日常を独特の手法で描き出した話題作。
……ということで気になって見に行ったのですが、鑑賞するには私の映画知識レベルでは無理があったかな、と。
まずは時系列がバラバラになっていることに戸惑って、話の展開を追うのに必死でした。細かい点や映画の雰囲気を味わう余裕もなかったくらいです。
主演のサーシャ・グレイの美しさは十分に堪能できましたけど(笑)。
この作品は、見終わってからネットで他の方のレビューを読んで、いろいろと納得したり気付いたりできました。
監督さんは『オーシャンズ13』や『セックスと嘘とビデオテープ』のスティーヴン・ソダーバーグ監督なんですが、『セックスと~』さえ見たことない私ですからね。。タイトルは知っているのですが。

9月の一本目はレオナルド・ディカプリオと渡辺謙共演で話題となった『インセプション』。 長文感想
いやいや、これは面白かったです。最低でもあと1回は見に行っておくべきだったと後悔しています。これは劇場で見なきゃ意味がない。
今年見た作品の中で興奮度はダントツで一番! 映画館に見に行って良かったです。

主演が生田斗真くん、さらに私の好きな群像劇ということで気になって見たのは『シーサイドモーテル』。

海もなく山に囲まれているのに何故か「シーサイド」と名付けられた小さなモーテル。その4つの部屋で繰り広げられる11人のワケアリ男女による愛と金と欲のダマし合いと駆け引き、そして様々な人間模様と葛藤をコミカルに描いた一夜の物語。 (wikipediaより

いまいち。メインのインチキ化粧品セールスマン・亀田(生田くん)と、コールガール・キャンディ(麻生久美子さん)の話が一番つまらなかったというオチ。
山田孝之&玉山鉄二コンビの202号室の話や、古田新太さんはとても良かったのですが。こういう狙いすぎた笑いって苦手なんですよね。。
600円で見ましたが、山田くんのトランクス姿と玉鉄のヤクザっぷりと古田さんの女装がなければ損してました。DVDで全然OKの作品。

アジアフォーカス前に最後に見た作品(14本目)は、本年度アカデミー賞外国語映画賞を受賞したアルゼンチン映画『瞳の奥の秘密』。
この作品は憧れの方が「いい!」と仰っていたのを読んで、気になって見に行きました。

刑事裁判所を退職したベンハミンは、残された時間で25年前に起きた忘れ難い事件をテーマに小説を書くことを決心し、かつての上司で今は判事補のイレーネを訪ねる。それは1974年、銀行員の夫と新婚生活を満喫していた女性が自宅で殺害された事件だった。 (goo映画より抜粋)

主人公ベンハミンが25年前の壮絶な殺人事件を回想しながら、イレーネとの関係を見つめなおす、という物語。
25年前に殺された女性の夫の愛には、感動というよりも衝撃を受けました。開いた口が塞がらなかったです。そして、日本でも議論されることの多い「死刑」や「終身刑」の問題について、考えずにはいられませんでした。
その25年前の殺人事件が提起する問題の深さに比べると、ベンハミンとイレーネのメロドラマは軽すぎました。この作品を「デリカシーに欠ける」と評された方がいて、「まさに!」と思いました。
25年前の事件の真実を見せられた後にベンハミン達の「うふふ」なシーンを見せられて、冷めちゃったほど。そのシーンがラストシーンなんですが(ネタバレすみません)、これほどがっかりしたラストはないかもしれません。
でも、見て良かったと思える作品です。
もしかしたら人生初めてのアルゼンチン映画だったかも(?)。

※  ※  ※

というわけで、わずかなネタバレと少しの辛口も入れての2010年1-9月レビューでした。

なんというか、どういうジャンルが趣味なのかわからないリストですね(笑)。
基本的に私はグロテスクなホラー系以外は何でも見ます。商業映画もミニシアター系も。
でもさすがに、アジアフォーカスに参加するまでは、一般上映される機会に恵まれない良質な映画の存在を思ったことはありませんでした。
中学生の時にトム・クルーズに惚れて(笑)ハリウッド映画にはまって以来、ダラダラと映画を見てきましたが、今年ほどいろいろな映画を見たことはないです。トムさんに惚れていた時期もいろいろ見ましたけど、商業映画が主でしたしね。

まあそんなこんなで、「国民読書年」の今年、読書をしようと思いつつ映画ばかり見ている私です。
残りの2ヶ月もたくさん見るぞ!!

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