寂しい夜

職場の飲み会の帰りに。


職場の飲み会があった。今日はわけあって、二つの課合同の飲み会。人数は二十人弱だったかな。

交流の少ない他の課でも、二年もいれば人間関係は把握できる。
誰と誰が仲が良くて、誰が疎まれているのか。

もう何度か言ってはいるけど、私は疎まれる人に親近感を覚えてしまう。
私自身、ずっとそういう立場に置かれることが多かったから、そういう人を見ていると放っておけなくて。
彼らに私自身を重ねて、彼らに話しかけることで、私自身を救おうとしているのかもしれない。

それは“同情”なんだろうか。私にはよくわからない。
この気持ちを何と呼んでもらっても構わない。私は、この気持ちは嫌いじゃない。

私は「疎む側」にはなりたくない。
疎まれる人間の寂しさや苦しさを、私は理解できると自負しているから。
程度の差はあるけれど、私も過去には(おそらく今も)裏でいろいろ言われながら、寂しく過ごしていた経験があるから。

誰かを疎ましく思うことなら、私にだってある。でもそれは、あくまでも私個人の中で完結する問題。大勢で誰か一人を笑うという行為が、私は嫌なんだ。

疎まれる理由はわかるよ。仕事が進まなかったり、会話がうまくできなかったり、私でもどうかな、と思うことはある。
それに私が知らないことも今までにたくさんあっただろうから、みんなの本当の気持ちや、本当の人間関係なんて、私にはわかりっこない。
私は「疎む側」の人間を否定はしない。
でも、彼らの仲間にはなりたくない。
それだけ。

今夜は寂しい夜。
どうしてだろうね。
今まで知らなかった事実が初めて明らかになったわけではなく、気付いていたことがほんの少し裏付けされたという、ただそれだけのことなのに。

私はまっすぐ家に帰れなくて、初めてのカフェに入った。
注文したカフェラテはちょっぴり苦い。
いつの間にか冷めている。
涙が少し、視界を濁らしている。
泣きたい夜だけど、私はどこでも泣かない。

ただ、寂しい夜。それだけ。

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