『ブルーバレンタイン』

結婚(生活)ってしんどいんだろうなあ、と改めて思ったのでした。

ネタバレあり。

※  ※  ※

ストーリーはシネマトゥデイより

結婚7年目を迎え、娘と共に3人で暮らすディーン(ライアン・ゴズリング)とシンディ(ミシェル・ウィリアムズ)夫妻。努力の末に資格を取って忙しく働く妻シンディに対し、夫ディーンの仕事は順調ではない。お互い相手に不満を募らせながらも、平穏な家庭生活を何とか守ろうとする2人だったが、かつては夢中で愛し合った時期があった……。

幸せいっぱいの過去と、疲労感に満ちた現在。
子どもの父親が違うこと、家庭環境・教育環境の違い、価値観の違い。それをただ愛情で乗り越えようと結婚した2人。
どこからすれ違いが生じたのか、初めからだったのか、ここ数年のことなのか。
出会いから結婚までの過去と、別れる決意をする2日間の現在と、劇中では結婚から現在までの間に何が起きたのかは描かれません。
しかし、その間にどうしようもない溝ができてしまったことはわかります。

結論を言うと、2人は別れます。
なんとかならなかったのか、そんな悔しさが残りました。
別れてもしかたない2人だったかもしれないけど、やり直してほしいと、今もまだそんな思いを引きずっています。

どちらが悪かったとか、原因は何だとか、そういうのは限られた情報から想像できるし、あれこれ言えるけど、結局別れてしまった2人に対して、そういう詮索をするのは空しくも思います。
それでもあれこれ、一人で考え込んでしまいます(長くなるから書かないけど)。

2人の輝きと絶望を通して、結婚や恋愛の光と影を描いている、と書くのはなんかダサいけど。
光も影もどちらも現実で、2人が幸せだったことも辛かったことも事実。
恋は盲目とか、あのときは自惚れていて現実が見えていなかったんだ、とは言いたくないです。言いたくない。
2人で幸せな家庭を築こうと誓い、努力したことはそれで素晴らしいことなんじゃないかと思います。私は結婚したことないけど。
結局その努力は実らなかったし、辛い思いをたくさんしてしまったけど、2人の人生はこれからもまだまだ続きます。
ラストは2人にエールを送りたくなります。とても希望の見えるラストではないですが。
「欠点はない」とお世辞でも言えない2人を応援したくなるのは、自分に重なる部分があるからかもしれません。彼らを否定しちゃうと、自分を否定することになりそうで、それが怖いのかも。
しかし何より、幸せだった頃の2人があまりにも眩しすぎて、目に焼き付いて離れないんです。どうしても2人を嫌いになれない。

とにかく主演の二人が素晴らしいです。過去と現在のギャップに、本当に同じ人物かと思ってしまうほど。
そして二人の演技だけでなく、映像や構成にもこだわりがあって、物語としては特別ドラマチックなわけではないのですが、最後まで飽きません。
エンドロールも凝っていて良かったです。

結婚経験がない私には感じられない部分があるんじゃないか、と見終わった後には思いました。たとえそうだとしても、誰かを好きになって傷付け合ったことのある人なら、心に刺さるものが少なからずあるのではないかと、今は思います。

『ブルーバレンタイン』 (英題:BLUE VALENTINE) 公式サイト
2010年/アメリカ/1時間52分
監督: デレク・シアンフランス
キャスト:ライアン・ゴズリング、ミシェル・ウィリアムズ 他

※5月13日、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13にて鑑賞。

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