5月22日に開催された、九州交響楽団の第340回定期演奏会に行ってきました。
※ ※ ※
今回はトロンボーンの協奏曲が演奏されるということで興味があって行ってみました。
金管はちょっぴり苦手なので、その苦手意識を払拭したいという思いもあり。
いつも通り、見たまま感じたままにざっくり書きます^^;
演奏曲目は以下の通り。
チャイコフスキー/幻想序曲「ロメオとジュリエット」
トマジ/トロンボーン協奏曲
シベリウス/交響曲第1番 ホ短調 作品39
アンコール:
Vaudou Gilles Senon/Etudes Rythmo Techniques(ソリスト)
まずはチャイコフスキーから。
チャイコフスキー/幻想序曲「ロメオとジュリエット」
トマジとシベリウスの2曲は初めてでしたが、さすがにこちらは聴いたことありました、ちょっとだけだけど^^;
ロメオとジュリエットと言えば、家同士の確執で結ばれることのなかった若い男女の悲恋の物語ですが、この曲は2人の悲恋を描くというよりは、その悲しみそれ自体を表現したという感じです。でも、かっこいい曲だなあ、なんて思いながら聴いてました。
トマジ/トロンボーン協奏曲
今回のお目当てのトロンボーン。
演奏者のファブリス・ミリシェーさんはとっても背が高かったです。そんな彼が持っても大きいトロンボーン。
トロンボーンってこんなに大きい楽器だったっけ、なんて2階席から見てました。
曲はフランスの作曲家アンリ・トマジの1956年の作品。割と最近の作曲家なんですね。
トロンボーンの力強い音色だけでなくバックの楽器も踊るように音が飛び出してきて、ブルースやジャズ風のメロディもあったりして、聴いていて楽しい曲でした。
第3楽章は、(例えがこれしか思い付かなくてあれなんですけど)ゲームの戦闘シーンの音楽みたいな疾走感・躍動感があってかっこよかったです。
シベリウス/交響曲第1番 ホ短調 作品39
出だしはティンパニのトレモロにクラリネットの音色が重なっていき、静かに始まるのですが、しばらくして力強い弦が現れ、一気に世界に引き込まれました。
ティンパニやクラリネットもですが、他にもハープやフルートなどそれぞれの楽器の見せ場があり、「競演」とでも言うか、まるで競い合うように様々な音色が飛び交い、360度音に囲まれているような、不思議な感覚でした。音の世界に迷い込んだような。
特に1楽章が好きです。クラリネットの意味深な音色から始まった音楽は壮大に広がっていくのですが、最後は不安さえも感じさせる暗い余韻を残して静かに終わります。
1楽章は聴いていて「誕生」や「目覚め」というテーマがぼんやり浮かんだのですが、ネットでいろいろ読んでみたら、「北欧の自然」といったキーワードが多く出てきました(1楽章だけでなく曲全体に対しての話ですが)。
私にとって北欧は遠い土地で、漠然とした想像さえできない場所なので、イメージできなかったんでしょうね。。
※
私は九響の弦楽器の音が好きなんですけど、今回はこれまで聴いた演奏会より鋭さがあったように感じました。
常連さんのように毎回足を運んで聴き慣れているわけではないし、知識も素人だから、あくまでも「気がした」程度なんですけど。。
もっとちゃんと聴きたかったんですけど、隣のお客さんに恵まれなくて集中して聴けなかったのが残念。。
うーん><
今回の目的でもあった金管は…どうかなあ。曲は気に入りましたが、音色的には、やっぱり弦や木管の方が好きかな。
※ ※ ※
九州交響楽団 第340回定期演奏会
2015年5月22日(金)/アクロス福岡シンフォニーホール
指揮:ミハイル・レオンティエフ
トロンボーン:ファブリス・ミリシェー
コンサートマスター:小森谷 巧(客演)
引っ越しされたのですね、またこちらでもよろしくお願いします。
今年度の九響定期、本当に攻めてるなと感じるくらい大曲、難曲に挑戦していて目が(耳が?)離せないけど今回も大満足でした。まあツィッターでも書いたように「もしかして過渡期?」って感じではあったけど^^;
トロンボーンは管の長さが4m近くもあるけど、もっと低い音がでるトロンボーンになると更に大きいのがあります。マーラーやリヒャルト・シュトラウスの作品でたまに見かけるけど、本当にトロンボーンのお化けって感じです(笑)。
僕はいつも1階の後方の真中付近で聴いているけど、確かに周りのお客さんに恵まれない事ありますね。今回はそうでもなかったけど、雰囲気ぶち壊しのガサゴソ音やパンフレットをめくる音にはうんざりしますね・・・
僕はオケや指揮者が演奏する構えを解くまでは拍手はしない様にしているけど、静かに終わる曲とかの雰囲気をぶち壊すフライング拍手にも困ったものですね。場合によってはトラブルにも発展するようなので注意して欲しいものです^^;
>Masahikoさん
そうなんです、引っ越しました。よろしくお願いします^^
私のお隣さんは、どうやら今回のプログラムがあまりお気に召さなかったようで(人気がない曲だとか何とかお連れさんと話してました)、演奏中は一応静かにはされてましたけど、何度も時計見たりして落ち着きがなかったんですよね~^^; できるだけ隣の動きが視界に入らないようにしてたんですけど、ダメでした。。
結構前の話になるんですけど、新聞の文化欄で今年度のプログラムについての記事を読みました。集客の観点から見ればリスクはあるけど、楽団としてより高いレベルを目指す、という話だったと記憶しています。私のような年に数回も行かない人間が言うのもあれですが、そういう姿勢は応援したいなと思いました。
私も今年度のプログラムを見た時は「知らない曲ばかりだ~」と思いましたけど^^;、未知の世界に触れるのはワクワクするし、やっぱり生の演奏は楽しいですしね!
Masahikoさんのようにたくさんは行けませんけど、積極的に足を運びたいと思います^^