GPシリーズ・ロシア杯 雑感

明日から中国杯が始ります。
なんだかいろいろ思うことがあってロシア杯の感想は書くのを迷っていたのですが、やっぱり簡単に書いておこう(苦笑)。

先日ちらっと書きましたが、ロシア杯はフリーの演技のみネット放送で生中継観戦しました。
その前のフランス杯はテレビ朝日での観戦でしたが、思い切ってネット放送を見てみることに。時差のおかげもあってかなりしんどかったですが、見て良かったです。
CMないし、余計なVTRも実況もないですし、なによりすべての種目、選手の演技を見ることができるというのが嬉しい!

試合というのは流れがあって、個々の選手の演技はそれだけでは成立しないんですね。程度の差はあれ、前の選手達が作り出した空気の影響は受けるもの。ただ、空気に呑まれる場合もあるのですが、空気を変える演技というのもあって。そんな瞬間を会場と一緒に味わうというのもまた、試合の醍醐味なんですよね。それは試合を最初から通して見ていないと味わえない。それを痛感した大会でした。
最近は地上波やYoutube等のピックアップ演技しか見ていなかったので、「試合」というものの雰囲気をすっかり忘れていました。TV(というかPC)の前とはいえ、そういう緊張感はやっぱり感じるんだな。

それと、ペアとアイスダンスの試合も久しぶりにまともに見ました。ここ数年きちんと見ていなかったので、トップクラスでも知らない人ばかり(汗)。
メダル候補くらい名前を覚えたいところですが、当然知らない名前がいきなり十何人も出てくれば覚える余裕などなく(演技を見るので精一杯)、この大会で優勝したカップルさえも忘れてしまいました(苦笑)。ダメだ、こりゃ。
でも、演技は十分楽しませて頂きましたよ~。やっぱり、フィギュアは男女シングルにペア、アイスダンスの4種目があってこそですね。
ペアとアイスダンスは見た目にも華やかで……衣装だけでも楽しめる(いやいや、もちろん演技も楽しんでますよ)。

それにしても、フィギュアのように男女の愛を語るスポーツって他にあるのだろうか?(笑)
本当に不思議なスポーツです、フィギュアスケートって。

さて、今大会のハイライトは何と言ってもプルシェンコ!
なんかもう4年前とちっとも変わってなくて、良くも悪くもプルシェンコ。演技終了後に何故か笑ってしまいました。はは。

プルさん、私と同じ年なんですね。
初めてNHK杯で彼の演技を目にし、衝撃のあまり開いた口が3分ほど(たぶん)塞がらなかった11年前。
あれから私があーだこーだしている間に、彼は五輪で2個のメダルを獲得し、2度の結婚を経験していたという……。
おそろしあ、おそろしあ。
しかも今回初めて、彼の名前(プルの「ル」)の発音が「リュ(лю)」だったことを知りました(でもこれからも「プルさん」です)。
まあ、今回はいろいろやってくれましたが、とにかく今は五輪まで怪我なく乗り切ってほしい、とそれだけを願っています。
男子は本当に楽しみになってきました!!

そして男子シングルでは、個人的にもう一人気になった選手がいます。アドリアン・シュルタイス選手(スウェーデン)。

な、なんなんだ、彼は!(笑)

私、この選手を見るの初めてではないと思うのですが、今までほとんど気にしていませんでした。以前から変わり者系スケーターとしてファンの間では有名だったようなんですが、知らなかった……。
しかし、今回のフリーのあまりにものパンクぶりに一目で虜になってしまいました。
私の中のフィギュアの概念を打ち破ってくれました。こういう個性は大好きです。前衛的とでも言うのでしょうか。こういう演技も有り得るんだなあ、と。ただただ新鮮で、刺激的でした。
なんせ曲に「あ゛ーーーー」って叫び声が入っているし(笑)。
キスクラでは「俺様やってやったぜ!」ってな態度でソファにのけぞっているし(笑)。
私の中ではプルさんの復活劇並みの衝撃でした。

覚えにくい名前ですが、アドリアンですね。覚えたぞ、アドリアン!(エイドリアンではないのね)

日本勢では小塚くんが健闘していました。
今季はSPもFSもギターなんですね。曲だけ見ると結構チャレンジしてきている感じ。
エレキというと私はどうしてもロックのイメージしか思い浮かばなくて(汗)、エレキと小塚くんの正統派スケーティングという(私にしてみれば)異色の組み合わせが、まあ何とも言えませんでした。慣れるまでもう少しかかりそうです。
4回転もがんばれ~!

女子はロシアのレオノワが印象に残りました。
ロシア、最近トップ争いのできるシングル選手が見られませんでしたが、今回の大会を見たら男女とも若手が育ってきているようで嬉しかったです。
ちょこちょこと調べてみたら、ジュニアも良い選手がたくさん出てきているようですね。次のソチ五輪までフィギュアを観る動機ができそう。よかった、よかった!
レオノワはスルツカヤを彷彿させるはつらつとした演技でした。見ていて気持ちよかったです。これからどんな風に成長するのか本当に楽しみ。
やっぱりフィギュアはロシアが頑張ってくれないと!!

アメリカ勢の演技も良かったです。でも、私はどうもアメリカ勢もはつらつ系が好きなようです。
それにしても、ワグナーとシズニーの衣装センスの良さには脱帽です。

日本勢はミキティが優勝したものの、まだまだこれから、という演技でした。完成形が楽しみです。
真央は大丈夫でしょうか。。もう全日本まで見られそうにありませんが、その間、心と体の調子を取り戻してほしいです。

さて、明日からは中国杯。
ペアでは申雪&趙宏博がエントリーしているみたいで。ああ、どうしよう。泣いちゃいそう。。
中国は時差1時間なので、今回は体調を崩さずに観戦できそうです(笑)。
全選手、ケガをしないようにがんばれ~。

2 comments to “GPシリーズ・ロシア杯 雑感”
  1. フィギュアスケートはずっと見てきたけど、民放が放送するようになってどうもTVで見る気がしません・・・ペアやアイスダンスが好きだったけど、民放であまり見なくなったし、なにより勝った負けたと煽りすぎのような気がして・・・やはりネットで情報仕入れてますね。
    NHKの衛星放送で、一週間くらい遅れても全種目をショートプログラムから放送していた頃が懐かしいです。

  2. >Masahikoさん
    本当に、トリノ前後からのフィギュアを巡る環境の変化は残念ですよね。
    私も以前と比べて勝ち負けや点数を気にするようになってしまいました。
    昔はもっと純粋に楽しめていたんですが。音楽の使い方や表現等々、個性溢れるプログラムを見るのがただ好きで。
    そうでした。前はNHKがやってくれてましたね。早くNHKに戻ってほしいです。
    中国杯もネットで全試合観戦しましたが、楽しかったです。
    アイスダンスはアクロバティックな演技が多く残念でしたが…

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