今大会は日本時間の早朝4時とか5時とかからで、さすがに起きることができずに生で観ることができたのは男子シングルのFSのみでした。無念。一番観たかったのはペアなのに!! アイスダンスも全部見逃してしまった……。
女子はテレ朝で視聴しました。今回はテレ朝的注目選手が出場していないため1時間のみ。
どんなもんだろうと思っていたら、余計なVTRがほぼナシ、驚きのサクサク放送でした。ちょっとテレ朝を見直しました(笑)。いつもこんな風にやってくれよ~!
というわけで、今回もざっくばらんに感想を書きます。
まずは男子のFSから。注目はなんといってもロシア杯で私の心をかっさらっていったスウェーデンのシュルタイス。
出来はイマイチだったものの、今回も例の個性たっぷりのプログラムを楽しませてもらいました。
今回のカメラは、最後のポーズ(「あ゛ーーーー」という叫びが入る)を(彼の)正面から捉えていて、彼が恍惚とした表情で大きく口を開けている(音楽に合わせて叫んでいたのか???)姿を見ることができました。
いいですねえ。ふふふ。
いやー、本当にあのプロ大好きです。
王道プロというか、クラシカルな芸術性のあるプログラムももちろん好きですが、私は男子シングルではどちらかというと前衛的な個性プロが好きなようです(大ちゃんのプロでは2007-2008シーズンのEX『バチェラレット』が一番好きだったりします。まさかフィギュアでビョークを聴くなんて! ビョークファンというわけではないですが、観た後は衝撃と幸せとで満たされました)。
最近はアイスダンスがそんな感じのプロが多いですが、アイスダンスはどちらかというと社交ダンスのような(?)ダンスが好きなんですよね(ワルツとかタンゴとか)。
今大会、そんな私を喜ばせてくれたのはシュルタイスだけではありませんでした。
ロシアのアンドレイ・ルタイ。
彼も凄かった~。白と真っピンクの衣装に操り人形マイム!
何か精神世界でも表現しているのだろうか……。不思議な世界に心奪われました。
ロシアにこんな選手がいたのね。。知らなくてごめんよ、ルタイ(名前だけは聞いたことあったのですが)。
他にもアメリカのブラッドレイやフランスのアモディオ、カナダのソーヤーなど、目を引く個性プロの選手が多く、(世界王者には申し訳ないけれど)ライサチェックの透け透け衣装が些細なものに思えるほど(笑)、楽しませてもらいました。
本当に本当のトップ選手(と日本人トップ選手)しか見ることがないので、試合を最初から観るといろんな発見があって面白いです。
上に挙げた選手達もGPシリーズに出てきている時点で自国ではトップレベルの選手達なんですけどね。なかなか……名前と顔を覚えるのも大変です。
日本からは南里康春くんが出場。
福岡出身で、明太子メーカーふくや所属の選手です。
演技は何度か観た記憶があるのですが、しっかりと観たのは今回が初めてかなあ。。
FSはロドリーゴ『アランフェス協奏曲』。
フィギュアでは定番中の定番の曲です。本田くんの代名詞とも言われる曲ですが、実は私は本田くんのプロは『仮面の男』が一番好きで、この曲は苦手でした。
でも南里くんの演技を観て、この曲はフィギュアにとても向いてる曲なんだと初めて思いました。
特にカメラが引いて、真っ白なリンクに小さい南里くんが滑っている映像になった時に、この曲の哀愁漂うメロディが生み出す風景(私の場合は何もない広大な荒野が目に浮かびます)が広いリンクと重なったんです。
一面真っ白で広々とした氷上でたった一人で滑る南里くんの姿が、曲から受ける印象とピッタリ重なって、この曲がフィギュアで頻繁に使用される理由が何となくわかったような気がしました。
後半は少し疲れが見えたのが残念だったかな。
南里くんも故障明けということで、本当にフィギュア(というかスポーツは)怪我との闘いでもあるんだとしみじみ……。
とにもかくにも、お疲れさまでした。
次は女子。
日本からは章枝ちゃんが出場。
SPは青と黄色の、章枝ちゃんにしては珍しい(?)原色の衣装。飾りも少なくて、章枝ちゃんっぽくないように感じますが、鮮やかで元気がもらえる配色ですね。
曲は私の大好きなバッハ。『G線上のアリア』と『トッカータとフーガ』ですが、演技に見入っていて(ジャンプが決まるかどうかとか、そこばかり気になってしまう)音楽がほとんど耳に入ってきませんでした(苦笑)。
FSも同じく、新しくなった衣装(これぞ村主!な衣装でした。繊細で綺麗だったー)も演技が始まるとそっちのけでした。転倒はなかったものの、ジャンプミスが多く、ハラハラしっぱなし。好きな選手の演技は結果を知っていてもドキドキしますね(笑)。
個人的には、ジャンプの転倒がなかったのが嬉しかったです。回転不足もとても残念だけど。
ストレートラインステップは力強くて良かったです。スピードはなかったですけれど、今は章枝ちゃんに限らず、サクサクとリンクを疾走するようなステップが見られないですからね……(すごく寂しい)。
次は全日本になるのかな。今度こそジャンプもしっかり決めてほしいです。
大一番ではとてつもない力を発揮する章枝ちゃんですので、期待してます。
今回は章枝ちゃんと同じ大ベテランのユリア・シェベスチェンも頑張っていました(彼女が3位で章枝ちゃんが4位だった)。
FSはラウル・ディ・ブラシオの楽曲に乗せて力強く滑っていました。衣装も紺の落ち着いた、彼女のスタイルや雰囲気にぴったりの衣装で、氷上ではとても綺麗でした(間近で見るとそうでもなかった……)。
何と言っても、使用曲がいい! とってもドラマチック。
そこで、「ラウル何ちゃらって誰だ!」と思い調べてみたら、こちらもフィギュアの定番曲の一つである「秋によせて」の作曲家さんだったんですね。知らなかった~。
このラウルさん、「ラウル・ディ・ブラシオ」で検索したら、フィギュア関連のサイトばかりがヒットしました(笑)。日本ではフィギュア以外ではあまり知られていない方なのかもしれません。
Wikipedia(英語版)によると、アルゼンチンのピアニストのようです。こちらもあまり詳細には書かれていませんでした。
Youtubeにある彼の楽曲の動画を見てみると、閲覧回数はそれなりにあるようです。しかしコメントはスペイン語ばかりで何と書いてあるのかさっぱり(笑)。
本国では人気があるということなのかな?
それはさておき、シェベスチェン。
演技はやや粗いなと感じましたが、豪快なジャンプが気持ちよく、また音楽がとても合っていたので、その粗さも逆に好ましく思えるほどでした。
本人も乗っているのが表情からわかり、見ているこちらも良い気分になれました。表情ってとても大事ですね。見る人の心も変える。
2位のフラットも、そういう意味でとても気持ちの良い演技でした。
ベテランのシェベスチェンとは違った快活さ。
3回転-3回転の連続ジャンプを決め、もうノリノリ。地元アメリカということで観客も大歓声でした。
FSは1位で、見事表彰台にも乗りました。
女子シングル、アメリカの五輪枠は2。一体どうなるのでしょう。特別に好きな選手はいない私は純粋に五輪レースを楽しめますが(笑)、本当に熾烈ですね。
優勝はキム・ヨナ。
今日はどうしちゃったのか、ミスの連発でした。体調不良かな。SPも前回見た時よりも勢いを感じられませんでした。
でもFSの印象は前回よりも良く感じました。なんでだろ。。
青の衣装はとても素敵ですが(シンプルだけどゴージャスって感じ)、曲の感じからして赤のほうが似合いそうだなあ。彼女自身にも。
それにしても、鮮やかな青って着こなすのは難しいと思うのですが、章枝ちゃんもヨナもそれなりに着こなしていますよね。羨ましいなあ。真っ白なリンクの上だから映える、というのもありそうですけど。
お洒落センスは全くない私ですけど(笑)、お洒落なものや綺麗なものを見るのは大好きなので、フィギュアは本当に観ていて楽しいです。
GPシリーズ、最後はスケートカナダです。また夜中というか夜明けというか、そんな時間。。大ちゃんも出るので生で観たいのですが……。
よし、少しはがんばるぞ!!(笑)