八日に行われた九州交響楽団の第298回定期演奏会に行ってきました。
コンサートはちょうど二ヶ月ぶりでした。楽しみにしていたのですが、前日明け方まで眠れなかったこともあり、睡魔に襲われて前半居眠りしてしまいました。あー、なんてこったい!
曲目は前半がプロコフィエフの『チェロのための交響的協奏曲 ホ短調 作品125』、後半はブルックナー『交響曲第6番 イ長調(ハース版)』でした。
プロコフィエフはソリストに石坂団十郎さんを迎えての演奏。
お名前はザ・日本な石坂さんですが、日本人のお父様とドイツ人のお母様を持つハーフなんだそうで、とても背が高くスラッとしていて、容貌や振る舞いも外国の方といった感じでした。今回は割と前のほうの席だったので、(目が悪いのではっきりとは見えなかったですが)近くで演奏する姿を拝見できて良かったです。パンフレットの写真よりずっと素敵でした~。
……それなのに、寝てしまったのだー!!(ショック)
今回の二曲はどちらも激しく、自分の中に眠っている闘志を掻き立てられるようなカッコイイ曲でした。
プロコフィエフも思わず仰け反ってしまうような迫力のある曲で、曲自体は好みだったのですが、ちょっと目をつぶったらそのままスーッと眠りに入ってしまったんです。悔しいというかなんというか、寝てしまったことにショックでした。
休憩にお茶を飲みに行った時も頭がボーっとしていたのとショックなのとで、挙動不審になっていたし、もう何が何やらでした。
後半のブルックナーは「寝ないぞ、ちくしょー!」と気合いを入れての鑑賞。
昨年十二月に行った読売日本交響楽団の演奏会で第4番を聴いた時に、「異世界に迷い込んだみたいだ」云々と拙い感想を書いたのですが、今回の第6番も第4番同様、曲の作り出す世界に引き込まれました。
特に第1楽章と第3楽章が良かったです。冒険の始まりといった感じの勇ましさがあって、これから新しい世界へ一歩を踏み出すんだという、そんなワクワクした気持ちになれました。
第1楽章は始まってすぐに「おお、かっこいい!」と思ったし、最後まで本当に楽しく聴くことができました。
始まった瞬間に目の前にパッと世界が広がっていき、その中を旅するように音楽に身を委ねたわけですが、どんな曲でもそういう感覚になれるわけではありません。だから、曲からイメージされる世界を旅すると、なんだか一つ得したような気になれます。
もともと音楽を聴くときは頭の中で映像化して聴くことが多いのですが、クラシック音楽はそれができやすいようで実はそうでもなかったりして、ブルックナーの第4番、第6番と続けてどっぷりその世界に浸ることができて、とても嬉しかったです。
それだけに、前半寝てしまったのが残念です。。「コンサート前夜はちゃんと寝る」という教訓を得た演奏会でもありました(苦笑)。
今回は前述のように前のほうの席でした。やや左寄りだったのですが、楽団員さんたちの様子がよく見えて(特に第一ヴァイオリン)、新鮮でした。
ただ、後ろのほうの金管楽器の方たちが見えなかったのがちょっと残念。金管の動き、結構好きなので。
席の違いによる発見もなかなか楽しいです。