2011年9月・10月に鑑賞した映画

遅くなりましたが、9月・10月に鑑賞した映画の感想(という名のひとりごと)です。

まずは9月から。
9月の鑑賞本数は11本でした。うち8本はアジアフォーカス・福岡国際映画祭で鑑賞(アジアフォーカスの感想はこちら)。残りの3本が一般上映作品でした。

以下、感想。鑑賞順です。
( )内は個人的な満足度。★5で満点。
※は鑑賞日と鑑賞劇場。

『神様のカルテ』 (★★★)
『あなたの初恋探します』 (★★★★)
『スリーデイズ』 (★★★)

『あなたの初恋探します』は2回目の鑑賞です。再映で上映されていたので、母と見に行ってきました。ので、感想は省略。

『神様のカルテ』 (★★★)
(2011年/日本)
嵐の櫻井翔と宮崎あおい共演の作品。原作はベストセラーの同名小説(未読です)。
櫻井くんのがんばりと豪華な脇役陣の安定した演技に、最後まで安心して楽しめました。
唯一残念だったのが宮崎あおいの役。彼女の演技も微妙だったけど、キャラクターの存在意義に「?」
櫻井くんは独身男性でもよかったんじゃないの?というのが正直な気持ち。
深川栄洋監督の作品はこの作品で今年4本目の鑑賞でした。
春先に公開された『洋菓子店コアンドル』に出演していた加賀まり子が今作にも似たような役割で出演していましたが、こっちのほうが断然好きです。加賀さんの演技も見所です。 (※9月6日、UCキャナル)

『スリーデイズ』 (★★★)
(2010年/アメリカ)
無実の罪で投獄された妻を救うために、とんでもない行動に出た男の姿を描いたサスペンス・アクション。
妻を救うためなら人殺しだって厭わない主人公(ラッセル・クロウ)の必死さにちょっとついていけなくなります。最後まで彼らの逃避行を応援しちゃったけど。
とにかく主人公に圧倒されます。狂気に近いです、恐いです。
最初から最後まで集中して見ることができて、見終わった後はすごく満足したんですが、今となっては「面白かった」という記憶しか残っていないです。
そんな感じの映画です。 (※9月30日、UCキャナル)

続いて10月。
10月は4本。韓国映画2本と日本映画2本でした。

『ハウスメイド』 (★★)
『アジョシ』 (★★)
『エンディングノート』 (★★★★)
『フラガール』 (★★★★)

『ハウスメイド』『アジョシ』は公開前からかなり期待していたのですが、どちらもうーん。。
『エンディングノート』は是枝裕和監督プロデュースってことで鑑賞。
『フラガール』は以前から気になっていた作品。ソラリアシネマの閉館(ショーック!)にともなった企画上映で再映されたのを見に行ってきました。あっぱれな作品でした。

『ハウスメイド』 (★★)
(2010年/韓国)
豪邸で働くことになったメイドが家の主人と肉体関係を持ったことから、悲劇に巻き込まれていく・・・みたいな話。
生々しかった。演技とかカメラとかもろもろ。それが嫌でした。生理的に受け付けないというか。ラストも微妙。それだけ。。 (※10月2日、天神東宝)

『アジョシ』 (★★★)
(2010年/韓国)
見所は主演二人(ウォンビンとキム・セロン)。
目を背けたくなるシーンが多くて、苦手でした。それなりに楽しめたけど。 (※10月3日、T・ジョイ博多)

『エンディングノート』 (★★★★)
(2011年/日本)
下記はシネマトゥデイより引用。

熱血営業マンとして働き続け67歳で退職したサラリーマンが、第二の人生を歩み始めた矢先にガン宣告を受け、残された家族と自分の人生を総括するために“エンディングノート”を実行していく姿を収めたドキュメンタリー。本作の製作を務める是枝裕和に師事経験がある砂田麻美監督が、最期の日まで前向きに生きようとする父と家族の姿を映像に記録。

笑いあり涙あり、の佳作。監督の父や母に対する愛情がひしひしと伝わってきます。とにかく愛情に溢れています。
嫉妬してしまうくらいに、表面的には理想的な家族に見えました。割と裕福な家庭のようだし、家族仲もよさそうに見える。
もちろん、何の問題もない家族なんてあるわけなくて、この砂田家にも様々な歴史があったことは想像できます。その家族同士にしかわからない暗い深い部分が、ふと伝わってくるシーンがあって。父親の頑固で真っ直ぐな生き方には素直に笑ったり涙したりしましたが、砂田家の影の部分を感じたときには重い気持ちになりました。
どうしても、自分自身や家族の人生を振り返ってしまいますね。あと、これからの自分や家族の生き方を考えずにはいられないです。

一番印象的だったのは、父親と母親の場面です。父親の死が迫ってきたときに、母親が「二人きりになりたい」と子ども達を追い出すんですが、一連のシーンから伝わる夫婦の絆には胸が締め付けられました。
夫婦には夫婦にしかわからないことがあるんだなあ、と。子どもも近づけない関係がそこにあり、ふと自分の両親のことを考えてしまって、なんというか・・・ショックでした。子どもと夫婦との間にある壁の高さに。
あとは、祖母も一緒に行った家族旅行での、父・母・祖母の電車内での様子を映したショット。あれは良かったです。あのアングルは最高です。 (※10月5日、KBCシネマ)

『フラガール』 (★★★★)
(2006年/日本)
言わずとしれたヒット作。やっと見れました(しかも劇場で)。
昭和40年代の福島県いわき市を舞台に、廃れ行く炭鉱町で生きる人々と、町の活性化に向けて奮闘する女性達(フラガール)の姿を描いています。
ガツンと響くものはなかったけど、いい映画です。うまいなあ、という感じ。笑い所も泣き所もあって物語がしっかりしてるし、配役もばっちりだし。
主演は松雪泰子のようですが、蒼井優の映画でした。田舎の垢抜けない少女が、フラダンスを始めて変わっていく姿は見ていて楽しかったです。母の前で踊るシーンなんか別人のようで、ちょっとびっくりしたけど・・・。
ジェイク・シマブクロの音楽も良かったです。
町おこしという題材のせいか、古いという印象を受けませんでした。むしろ、今も日本のどこかで起きていそうな話だなあ、と(炭鉱はないけど)。 (※10月30日、ソラリアシネマ)

というわけで、9月・10月に鑑賞した映画の感想でした。毎度のことながら適当ですみません。
『エンディングノート』『フラガール』はおすすめしたい作品です。『神様のカルテ』は★は3つですが、好きな作品です。本当に、あおいちゃんの役が残念すぎた(あおいちゃん目当てで見に行ったので、がっかり度倍増・・・)。

11月はいまのところ3本見てます。あと3本は見る予定。
今年ももう2ヶ月きりました。あと何本見れるかな。

ではでは、また。

6 comments to “2011年9月・10月に鑑賞した映画”
  1. あおいちゃん? 歌うまいですね、彼女は。
    オリンパスがあの調子ですから、彼女もとばっちり。
    オリンパスファンの知り合いも多いし、良い製品があるのに.残念なことです。
    「神々の黄昏」ってとこでしょうか。(この映画見た?)
    こちらきのうは寒くて、きょうは暖かで、身体がついてゆきません。

  2. >iwamotoさん
    あおいちゃんは夫のことといい、なんだかあれですね…。
    『神々の黄昏』は未見です。というか、存じません。。
    こちらは比較的暖かい日が続いていて、冬が迫っているとは思えない感じです。今日はちょっと肌寒かったですが。毎朝何を着ていこうか迷ってます。
    お互い、体調を壊さないように気をつけたいですね。

  3. 申し訳ありません、補足します。
    Luchino Visconti(ルキーノ・ヴィスコンティ)の作品で、ドイツ三部作の終章。
    当時、日本では「ルートヴィヒ/神々の黄昏」というタイトルでした。
    もちろん、その言葉はワーグナーの楽劇「ニーベルングの指輪」の終章から来ています。
    「ベニスに死す」はご覧になったでしょ? マーラーのアダージェットが印象深い映画です。

  4. は~い、了解です。
    「昔」の定義は分からないですが。
    わたしは何百年前の美術も音楽も特に違和感を感じてないかな。
    音の出る映画が出来て、まだ100年経ってないので、なんとも言いようがないです(笑)

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