2011年11月に鑑賞した映画

11月に鑑賞した映画の感想です。

11月は5本でした。全部新作!

以下、感想。鑑賞順です。
( )内は個人的な満足度。★5で満点。
※は鑑賞日と鑑賞劇場。

『がんばっぺフラガール!』 (★★)
『ウィンターズ・ボーン』 (★★★)
『ゴーストライター』 (★★★)
『ラビット・ホール』 (★★★★)
『あしたのパスタはアルデンテ』 (★★★)

『がんばっぺフラガール!~フクシマに生きる。彼女たちのいま~』 (★★)
(2011年/日本)
東日本大震災で大きな被害を受けた福島県いわき市のスパリゾートハワイアンズ。同施設の営業再開までの軌跡と、踊りで笑顔を届けようとするフラガールたちを追ったドキュメンタリーです。
編集が下手というか、せっかくの題材を生かせていない感じ。
インタビューするカメラマンの「へえ」とか「ふうん」とか「そうですよねえ」といった返事が入ったままだったんですけど、それが震災前も震災後も福島で生きる彼女達と外の人間との距離を感じさせました。この作品を映画館でポップコーン食べながら見ていて、私は何をしてるんだろうとも思いました。
タイトルはフラガールになっていますが、スパリゾートハワイアンズとフラガールの話と半々。ハワイアンズの営業再開までの軌跡をメインに見たかったかな。
「フラガール」繋がりで蒼井優がナレーションをしていましたが、それも微妙。
もっと丁寧に作ってほしかった、というのが見終わった後の率直な感想です。サブタイトルも余計というか。
(※11月3日、中洲大洋)

『ウィンターズ・ボーン』 (★★★)
(2010年/アメリカ)
アメリカの田舎の恐ろしさを描いた作品。
心を病んだ母の代わりに弟・妹を育て生活を支える17歳の少女が主人公。自宅と土地を保釈金の担保にしたまま失踪した父親を探しに行くのですが、ドラッグの売人をしていたという父の周囲は恐い人間ばかりで・・・。
まあ、こわいこわい!
実際にないとは言い切れない話なので、余計恐ろしかったです。
(※11月3日、ソラリアシネマ)

『ゴーストライター』 (★★★)
(2010年/フランス・ドイツ・イギリス)
ロバート・ハリスの小説を映画化したサスペンス。元イギリス首相のゴーストライターとして雇われた平凡な男(ユアン・マクレガー)が、首相の秘密に気付いて事件に巻き込まれていくさまを描きます。
最後までダサいユアン・マクレガーが良かったです。もっとハラハラドキドキするのかと期待してたけど、そういうのはなかったです。でも最後まで楽しめました。
(※11月3日、ソラリアシネマ)

『ラビット・ホール』 (★★★★)
(2010年/アメリカ)
幼い息子を交通事故で失った夫婦が悲しみと向き合う姿を丁寧に描いた良作です。
主演はニコール・キッドマン。好きな女優さんなので見に行ってきました。さすがのニコール。繊細な演技がとても良かったです。ニコールだけでなく、ヒロインの夫・ハウイー役を演じたアーロン・エッカート、加害者である少年ジェイソンを演じたマイルズ・テラーの演技も好きでした。

愛する人を失った悲しみを、どのように癒していくか。
夫婦や家族でその方法が異なり、そのたびに対立し、喧嘩を繰り返す日々。それでも、少しずつでいいから、一緒に支え合っていこうとする姿に胸が締め付けられました。
重いテーマと優しい音楽のバランスも絶妙。傷を負った人々(主人公夫妻だけではない)の心を支えているようで、とてもよかったです。
作品全体が優しさで包まれ、重いテーマを扱っているのにこんな言い方は変ですが、とてもホッとする作品でした。
一つ気になったのは、『ラビット・ホール』というタイトルについて。もう少し言及してほしかったかなあ。
(※11月23日、KBCシネマ)

『あしたのパスタはアルデンテ』 (★★★)
(2010年/イタリア)
老舗パスタ会社の長男がゲイであることを家族に打ち明けたことから起こった騒動を通して、家族の在り方や個人としての生き方を問うコメディ。
主人公は長男ではなく次男のほうです。久しぶりに実家に戻ってきた彼が家族にゲイであることを告白しようとしたら、先に兄に打ち明けられてしまって、そのことで父親に勘当された兄に変わって会社を継がなければならなくなった・・・という話(ネタバレすみません)。
次男の話と平行して、彼の祖母が心の中にずっと閉じ込めていた秘密も描かれます。むしろ、彼女のほうが主人公かな、と思うくらい。
嫌々ながら会社の経営を学んでいく次男に対し、人に決められた人生でなく自分の生きたいように生きろ、と助言する祖母。彼女が命をかけてとった最後の行動には言葉を失います。
兄弟や祖母だけでなく、心に悩みや傷を抱えて生きる人々の姿を最後まで陽気で明るくまとめてあって、肩の力を抜いて見ることができました。

次男に恋心を抱く女性を演じたニコール・グリマウドが、とにかく可愛いです。彼女の姿をスクリーンで見られただけで満足!
ソラリアシネマでの、最後の鑑賞作品でした。
(※11月30日、ソラリアシネマ)

※  ※  ※

11月は福岡に来てからお世話になったソラリアシネマが閉館。最終日に見に行くことができてよかったです。
残ったスクリーンは東宝が運営を引き継ぐそうです。どんな作品が上映されるのか・・・。

12月はいまのところ2本鑑賞済み。鑑賞記録を見ながら、1年を振り返ったりしてるんですが、見たかった作品をだいぶ逃してますねえ。多忙を言い訳にして。いかんいかん!
今月?年明け?には、2011年の鑑賞を振り返るエントリーを書きたいと思います。

ではでは、また。

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