前回のウメに続き、今回は石橋文化センターに訪れつつある春の息吹をご紹介します。
池の周囲を囲むウメ並木の中に、隠れるようにサクラの木がありました。
ボーっとウメを眺めていたら、近くにいた女性に「この木はサクラですよね?」と話しかけられました。
パッと見た感じではウメの花に似ているので気付かなかったのですが、幹や花の付け根をよく見てみると、サクラの特徴があり、「あ、ほんとだ、サクラですね!」と。しばらくその方と「早咲きのサクラですかねえ」なんてお話をしました。
2枚目の写真は、サクラの特徴がわかるよう、木肌を入れて撮ってみました。1枚目の写真も同じ木です。
この時は品種がわからなかったので帰宅してから調べてみたのですが、どうやら「シナミザクラ」という品種のようです。
シナミは「支那実」と書き、名前の通り中国産。実は食用としても使用されるんだとか。
こちらは花開くのを待つモクレンの冬芽。
シダレウメをバックに。
石橋文化センターのカフェ「楽水亭」前の花壇とウメを一緒に。
お昼は楽水亭で食べようと思ったら、この日は多くのお客さんでいっぱいだったので、しかたなく寒空の下ホットコーヒーとプラムケーキをいただきました。。
こちらは石橋文化美術館・別館前の花壇。
何の花かわからないのですが…結構大きな花壇なので、満開になったらとてもきれいだと思います。
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ここからは鳥さんたち。
こちらはアオサギ(奥)とダイサギ(手前)。
私はいままで白いサギを見ると何でもかんでも「シラサギ」と呼んでいたのですが、「シラサギ」という鳥がいるわけではなく、ダイサギ、チュウサギ、コサギなどの白いサギのことをまとめて「シラサギ」というそうです。。
アオサギを別角度から撮ったものを拡大してみました。
首のあたりにある長いヒゲのようなもの(飾り羽)と、後頭部から伸びている黒く長い羽(冠羽)。風格があり、目を引きますよね。何枚も撮ってしまいました。
気になって調べてみたのですが、この羽が長いのは成鳥だそうです。(若い頃はこれらが短く、もっとすっきりとした風貌)
特に繁殖期になると目立つんだとか。また、繁殖期は嘴が赤っぽくなるということなので、条件を満たしているこのアオサギは繁殖期を迎えているのかもしれません。お相手は見つかったでしょうか。。
最後は、ちょっと珍しい鳥さん。
カラスに似てるけどちょっと違う? 青い羽根と長い尾が特徴のこちらは「カササギ」です。
独特な鳴き声が聞こえてきたので振り返ったら、青い羽根がキラリ。初めて見る鳥だったので興奮気味に撮りました。
名前を調べるのに時間がかかったのですが、どうやらこの鳥は日本では佐賀県や福岡県の久留米など筑後地方を主な生息地とする、局地的にしか見られない鳥だそうです。カササギではなく、その「生息地」が国の天然記念物に指定されているという…。(最近では北海道など他の地域でも確認されているそうですが)
佐賀県では県鳥に指定されているほどメジャーだけど、全国的にはレアな?鳥のため、ネットで調べてもなかなかヒットしなかったんですね~。
名前に「サギ」と付いていますが、カラスの仲間で、佐賀ではカチカチという鳴き声から「カチガラス」とも呼ばれているそうです。
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暖かくなったかと思えば冬のような寒さに戻ったり、一日の中でも晴れたり曇ったり雨が降ったり…と、不安定な気候で、モヤモヤする日々が続いています。が、それこそが春の訪れが近い証拠なのかもしれません。
ウメの写真を撮りながら、ソメイヨシノの芽も確認していますが、1か月前と比べると確かに大きくなっているその姿を見ると、その季節が近づいているんだなあとワクワクしてきます。
暦は3月になりました。
春の訪れも、もうすぐです。