『少年時代』は少年時代じゃなかった

9月に入って最初の週末。秋はすぐそこに来ているものの、まだ夏の香りはくすぶっています。 「夏の終わり」と題して、今の時期にぴったりの音楽に関する記事を書こうと昨日一日考えていました。ところが、思い浮かんだ曲が井上陽水さん

磯崎憲一郎『終の住処』

『終の住処』第141回芥川賞受賞作です。 こちらの書評を読んで興味を持ち、読んでみました。現代小説に自ら進んで手を出すことは滅多にありませんが、普段小説など読まない(評論系は読む)知人が突然、「読んだ。でも批判的な選者の