AI『INDEPENDENT – DELUXE EDITION』

AIのストレートな言葉、パワフルな歌声、そして優しさに溢れたアルバムです。

※  ※  ※

これまで、好きな曲や歌手について気まぐれに書いてきたんですが、今回はアルバムを取り上げようかと思います。
実はアルバムのレビューというか思い入れというか、そういうものも書きたいと前々から考えていました。
最初に取り上げるのは、同郷でもある歌手のAIのアルバム『INDEPENDENT – DELUXE EDITION』です。

このアルバムは2012年2月に発売された9枚目のアルバム『INDEPENDENT』に、ボーナストラックとして未CD化のタイアップシングルやツアーのライブ音源を収録したものです。
収録曲は下記の通り(Disc1のみ。ライブ音源が収められたDisc2については画像をクリック)

01.DANCE TOGETHER
02.INDEPENDENT WOMAN
03.ハピネス
04.アンバランス
05.FUTURISTIC LOVER
06.w/u
07.ユメノムコウ
08.One Love
09.ウツクシキモノ
10.Letter In The Sky feat.The Jacksons
(以下Bonustracks)
11.Beautiful Life
12.ハピネス-Reggae Summer Remix by Mighty Crown
13.HAPPINESS-English Version
14.ハピネス-スマイル・バージョン

デラックス盤のこちらを購入した理由は、ボーナストラックとして入っている未CD化の『Beautiful Life』が聴きたかったからです。
レクサスのCM曲としてもおなじみのこの曲は、初めてCMで流れているのを聞いた時からずっと気になっていました。残念ながらCD化はされなかったものの(iTunesでは買えますが、私は利用していないので…)、このアルバムに収録されていることを知って、すぐに購入しました。
本当にかっこいい曲です。

購入前から楽しみにしていたのはこの曲と今やAIの代表曲ともなった『ハピネス』でしたが、それ以外の収録曲も彼女の決意と思いに溢れた、素晴らしい曲が揃っています。
特に気に入ったのは、2曲目の『INDEPENDENT WOMAN』、7曲目『ユメノムコウ』です。
『INDEPENDENT WOMAN』は、傷つきながらも、歯を食いしばり自立しようともがく女性の心を歌っています。

私らしく LET GO
しがみつかない
そんな弱くない
痛みなんて
飲み込んでやる
I’M INDEPENDENT WOMEN!
INDEPENDENT WOMEN!

~略~

磨き上げた MY STYLE
何度も何度も
努力してきたから
私のこと 知ったふりして
テキトーなこと言わないで
I’M INDEPENDENT WOMEN!
INDEPENDENT WOMEN!

繰り返される「INDEPENDENT WOMEN!」に、本当は泣きたいのに涙を堪える、ちょっと強がりな女性像が見えます。「弱さ」を隠さず、かと言ってさらけ出すわけでもない。ありのままの自分を見つめ、かつ自分自身を奮い立たせるように重ねられる言葉が、聴いているこちらにも勇気を与えてくれます。

『ユメノムコウ』は、初めて聴いた時に「AI自身の経験に基づくのかな?」と思いました。夢を諦めないことを歌った曲ですが、この曲でも、「弱さ」と「強さ」を持つ女性像が描かれています。

どこまで走れば届くのだろう
私の夢まで 教えて
あとどれぐらい?

もうこれ以上
無理だと思った
何度も・・・

でも諦めなかった
そして 今も
せめてそれだけでも
自分を愛せるから 私は負けない

なかなか届かない夢にくじけそうになる心、それを乗り越え、走り続ける。
そうやって夢を叶えて今があるAI自身の言葉だからこそ、胸に迫るものがあるのではないでしょうか。
この曲はパワフルに歌い上げる彼女のイメージとは少し違い、溢れる思いをあえて抑えるように、静かに、しかし力強く歌っています。
心の奥に思いを秘め、じっと耐えながら「ユメノムコウ」を目指して走り続ける、そんな女性の姿が見えます。

AIの歌詞は、びっくりするくらいストレートです。
「シンプル」ではなく、「ストレート」。
私は初めて『ハピネス』の歌詞を読んだ時、その真っ直ぐさに驚きました。そして感動しました。

君が笑えば この世界中に
もっと もっと 幸せが広がる

この歌詞の意味は「一人一人が笑顔になり、それが輪となって広がっていくことで幸せも広がる」というくらいのものだと思うのですが、「君」と「世界中」を直接繋げてしまう、この真っ直ぐさというか大胆さというか、そこに驚きました。
下手したら陳腐になりかねない歌詞だと思うんですよね。それがこれだけ愛される曲となったのは、AIという歌手が歌っているから、それに尽きると思います。

AIの歌声は、言葉に意味以上の力を与えるように思います。
そして、彼女の歌は、世界が広いです。
誰かへの思いを歌った歌でも、恋愛だけでなく、友達や家族、さまざまな人間関係にあてはめることができる寛容さがあります。『ハピネス』もそう。特定の間柄や経験といったものの有無は関係なく、みんなが自分の歌として聴くことができる。聴くたびに、そのことを強く感じます。
素敵な歌手だと思います。

※  ※  ※

実は、彼女のアルバムを買ってじっくり彼女の歌に耳を傾けたのは、これが初めてでした。私が勝手に抱いていたAIのイメージとは違う一面を見ることができ、とても良かったです。
また、彼女の言葉は同世代の女性からのメッセージとして、私の心に強く響くものがありました。

人生に少し行き詰まりを感じている人、元気が欲しい人。そんな人におすすめの一枚です。

INDEPENDENT DELUXE EDITION
AI
EMI Records Japan
2012-11-07


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