5月、6月の写真もまだアップしていないのですが、リアルタイムな話も……と思い、一番好きな、夏の花の話。
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暑さが苦手なので、夏は嫌いな季節。
ただでさえ出不精なのに、夏になるとそれが加速。今年はコロナ禍でさらに出かけなくなってしまいました。
夏のきれいな青空も、暑さに負けてしまって撮りたいという欲がなかなか湧かない。
そんな季節でも、撮るのを楽しみにしている被写体があります。
サルスベリ。
和名では「百日紅」とも書くように、夏から秋にかけて長い期間、鮮やかな花を咲かせ、人々の目を楽しませてくれます。
サルスベリは漢字で書くと「猿滑」。その由来は、サルも登れないほど幹の表面がつるつるしていることから……だそうですが、実際のところサルは登れるそうです。
約3か月間、鮮やかな花を咲かせ続けますが、同じ花がずっと咲き続けているわけではないそう。
散れば咲き 散れば咲きして 百日紅 (加賀千代女)
この句で歌われているように、一度咲き終わった枝先から再度芽が出てきて花をつけ、それを繰り返すため、咲き続けているように見えるのだとか。
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なぜこの花が好きなのかは自分でもよくわからないのだけど、母と一緒に出掛けるたびに、この花を見かけると「ほら、サルスベリだよ」と母がよく口にしていたからかな、と思います。
何度も聞くうちに「サルスベリ」の名前は私の記憶に刷り込まれていって、今では好きな花の一つに。
夏になると、この花を見ないと落ち着きません。
今年のサルスベリもすでに見ていますが、写真にはまだおさめていません。
秋まで咲いている花なので、ついのんびり構えてしまうのかも。
とはいえ、夏と秋ではやはり違いますし、夏の日差しに晒されながら鮮やかに咲き誇る花を、はやく撮りにいかないと、ですね。
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過去の写真をいくつか。
トップの写真は2017年7月17日、福岡市植物園で撮影したもの。
2014年の8月、D3200を買って初めて迎えた夏に撮ったものです。場所は福岡市の東公園。(そういえば最近行ってないなあ)
この頃はビビッドな仕上がりが気に入っていて、今の写真と比べるとかなりコントラストもきつめ。
一眼レフで撮り始めてから6年近く経ちますが、その間に私自身の好みも随分と変わりました。
今年はどんなサルスベリを撮りましょうか。