十代の終わり頃だったと思う。体だけの関係で付き合っていた男性がいた。
私の記憶が正しければ、彼は当時三十歳くらい。私は彼に特別な好意は抱いていなかった。それは彼も同じだった。
たまに会って、体を重ねる。それだけだった。
会うのはいつも、大阪市内。梅田のホテルに泊まっての朝帰り、都会の朝のくたびれた空気、淀川を渡る車窓の景色が、私の青春の底にこびりついている。
いまは、あの関係はおかしなことだったとわかる。
それがわかるまでに、どれだけの年月がかかっただろう。あまりにも遅過ぎた。
十代の終わり頃だったと思う。体だけの関係で付き合っていた男性がいた。
私の記憶が正しければ、彼は当時三十歳くらい。私は彼に特別な好意は抱いていなかった。それは彼も同じだった。
たまに会って、体を重ねる。それだけだった。
会うのはいつも、大阪市内。梅田のホテルに泊まっての朝帰り、都会の朝のくたびれた空気、淀川を渡る車窓の景色が、私の青春の底にこびりついている。
いまは、あの関係はおかしなことだったとわかる。
それがわかるまでに、どれだけの年月がかかっただろう。あまりにも遅過ぎた。