今週は月曜日に休みをもらい(短い夏休み)、母と2人で博多湾の北部に位置する志賀島(しかのしま)へ行ってきました。
青い空と青い海、生い茂る緑に囲まれた歴史ある島です。
志賀島と言えば、金印(漢委奴国王印)が発見された場所として歴史の教科書に必ず出てくる有名な島です。
古代日本(九州)の大陸・半島への海上交易の出発点として、歴史的に重要な位置を占めていた島でもあります。
今回はその歴史に触れられる金印公園や蒙古塚などには行かなかったのですが、1000年以上の歴史がある志賀海神社と、東北部にある休暇村海岸に行って来ました。
志賀島は、以前ご紹介したこともある海の中道海浜公園と陸続きになっています。アクセスは陸路と航路とあるのですが、今回は福岡市営渡船で行くことにしました。
暑くなる前に行こう、という母の提案で、朝の7時に家を出ました。
乗ったのは8時15分発のフェリー。乗客はまだ少なかったです。小さいフェリーでしたが、ちゃんとデッキはあって(広くはないですが)、そこで朝日と潮風を思う存分浴びました。
影は福岡市内です。志賀島からも綺麗に見えます。
途中で「西戸崎」「大岳」に寄港し、30分ほどかけて志賀島に到着。
渡船発着場。右に写っているのが乗ってきたフェリーです。
ここには島の船も何隻か繋がれていたのですが、港と言うには小さすぎるかな……?
とても有名な島なので観光地として少しは発展しているのかと思っていたのですが、全然そんなことはなく、小さな小さな本当に田舎の島でした。
島内の交通機関はバスしかありません。小さい島なのでサイクリングにもうってつけなんですが、自転車のレンタルもないんです。しかもバスは1時間に1本。
車で来るか、歩くのを覚悟で来るか、自転車を持ち込むか。
島内での移動手段を考えてから行かれたほうがいいかと思います。
私は一応事前に調べて、バスを利用するつもりで行きましたが、バスの時間が合わずに、何度か時間を潰さなければなりませんでした(日陰でボーっと)。
まあでも、それはそれで楽しかったです。分刻みで忙しい毎日を忘れるにはちょうどいいかな。
時間が気にならない方は行き当たりばったりで行かれてもいいかもしれません。
そんなこんなで、「とりあえず海が見たい」と言う母。
渡船発着場のすぐそばに「志賀島海水浴場」があるのですが、そこには行かず(少しだけ覗いてみたけど、海の家の方が準備の最中で近寄りづらかった)、島の北西部にある休暇村の海水浴場に行くことにしました。
ところが、バスの時間まで1時間以上ある!
どうする?と話している時に、すぐそばに鳥居があるのを発見。マップを見ると、どうやら志賀海神社(しかうみじんじゃ)の鳥居のようです。
というわけで、志賀海神社へ行くことにしました。
鳥居をくぐって、真っ直ぐ歩けば神社に着きます。
歩く人もわずかの、のんびりした島の朝。母と2人で「島だねえ、懐かしいねえ」と話をしながら、島の夏の空気を味わいました。
神社に行く途中で犬2匹に会いました。
2匹とも人慣れしているのか、吠えることもなく私たちにそろーり近付いてきました。
こちらはそのうちの1匹。
なんと、立派なハイビスカスを発見!
とても日本海に接している島とは思えない、南国の島を思わせる雰囲気でした。さすが夏!
そうこうしているうちに、神社に到着。
階段の手前には体を清める砂が置いてありました。
この砂は拝殿にも置いてあり、参拝する前に砂で体を清めるようになっています。
右の看板は神社の説明。
階段を上っていくと楼門が見えてきます。
途中ですれ違った方達が皆、挨拶をしてくださったのが印象的でした。朝から心が洗われるようでした。
楼門の手前には、小さな石橋がありました。
写真は楼門側から見下ろす形で撮ったものです。
楼門をくぐって本殿へ。
参拝し終わった後、神主さんが祝詞をあげ始めました。毎朝されているんですよね。朝の参拝は滅多にないですし、初めてこのような場に遭遇したので、少しドキドキしてしまいました。
境内には亀石遙拝所があります。最初の写真です。
その昔、神様が乗ってきた亀が石になったという言い伝えのある石です(簡略しすぎ)。
本当に亀の形をしています。
↑最初の写真からもわかるように、この神社からの眺めはとても素晴らしいです!!
神社を出て、渡船発着場へ戻りましたが、バスの時間までまだまだありました。。
というわけで、次のバス停まで歩こうと、太陽が昇って日陰も少なくなる中を汗だくになりながら歩きました。
結局10~15分くらいは歩いたかな。志賀島小学校前のバス停でバスを待つことにしました。
小学校の校門そばに植えられた大木が日陰を作っていたので、そこで一休み。
小さな小さな学校は、夏休みで静かでした。
ここで15分ほど待ち、バスが到着。向かうは島の西北部、休暇村です。
休暇村編はその2へ。