言葉にできない、だけど感じる“日本らしさ”~万歳、オスカー!

第81回米国アカデミー賞で、『おくりびと』と『つみきのいえ』がダブル受賞しました~!おめでとう~!!

以前も書いたように、『おくりびと』は大好きな作品ということで、今日は朝から落ち着きませんでした。
お昼休みにネットで確認したら、まず『つみきのいえ』の受賞が!
「おお~」と思いながら各新聞社のサイトを見ていたら、朝日新聞のサイトに監督の加藤久仁生さんの経歴が簡単に紹介されていたのですが、なんとそこに、

「鹿児島市出身」

の文字が!!目がテンになりました。
短編アニメは興味のないジャンルだったので、ノミネート発表の時も「そうなのか」くらいにしか思っていませんでした。
今日家に帰ってきてから、慌てて検索しました。加藤さん、結構有名な方だったんですね。全然知らなかったです(何だか申し訳ない…)。

オスカー受賞された方が同郷の方だったなんて!!

もう『おくりびと』の結果を見る前から興奮状態。
その後もあまり仕事に集中できず(汗)、何度もニュースサイトを確認。
『おくりびと』の受賞はさすがに無理だろうと思っていましたが、午後1時過ぎでしたか、サイトを確認したらなんと今度は『おくりびと』受賞の文字が!
も~、ますます仕事が手に着かなくなってしまいました。

仕事を終えると、急ぎ足で家へ向かいました。
夕方のニュースで授賞式の模様を見て、再び興奮。
母と2人で加藤さんのことを話し(ネットで出身校等もチェック!)、興奮冷めやらぬまま夜7時のNHKニュースを見ました。もちろん、9時のニュースも見ました。
普段は見ない『報道ステーション』まで見ました(笑)。

別会場で式の模様を見ている『おくりびと』の関係者が、発表の瞬間喜びで飛び上がり、興奮と涙で顔を真っ赤にしながら抱き合っている姿を見て、思わずもらい泣き。
英語が喋れないという加藤さんの「サンキュー」連発にも、じーんときちゃいました。発表の瞬間はガッツポーズを見せていましたが、壇上ではすごく緊張した面持ちで、そこが何だか可愛かったです。

広末(漢字での呼び捨ては素っ気なく感じますが、私広末はかなり好きなほうなので誤解なきよう)も式後の記者会見で、確か「壇上は別世界だった」というようなことを言っていましたが、ホールの人だけでなく、世界中の人々が見つめている場所に上った時の気持ちって想像できないです。
中学生の頃、ピアノの発表会で舞台に上がっただけで足が震え、一番前の席に座っていた男の子に「足ふるえてるよ~」と指をさされた私は一体どうなるんだろう(笑)。

『つみきのいえ』はストーリーは皆さんもうご存じだと思うので省きますが、セリフなしの映画。とても興味を持ちました。
例えば外国人と意思疎通を図る時など、言葉は第一の壁になるわけですが、その壁をあっさり飛び越えちゃうのが映像なんですよね。
私は言葉にすごくこだわりますが、その言葉を排除し、映像だけで紡がれた物語ってどんなものなんだろう、と。

加藤さんのことを調べていたら、たまたま加藤さんの作品について詳しく述べているブログを発見して読んでみたのですが、読めば読むほど加藤さんのDVDが欲しくなってしまいました。
小説でも短編は好きですし、私の好みに会いそうな気がするんです。短い時間で、あくまでも抽象的に描かれた物語というのも、私の好み…。
ああ、どうしよう、買おうかな…。

『つみきのいえ』も『おくりびと』も、どちらも温もりのある作品で、日本人だからこそ作り得た作品ではないかと思ったりもしました。

先日『オーストラリア』の感想で、「広大な大地が羨ましい」と書きましたが、日本の大地は広大さ・雄大さでは米国や豪州には負けますが、奥深さがあるというか、繊細ですよね。その繊細さは当然文化にも繋がっていて。
『おくりびと』に関して言えば、外国人が抱く日本のイメージ(例えば、変なオリエンタリズムや「サムライ」「ゲイシャ」に代表されるような武士の世界)ではなく、現代の日本の風景と文化と人々を、日本人が描いた、そういった作品が受賞したことに一番意味があるようにも思います。

『つみきのいえ』もタッチがものすごく繊細ですよね。
監督の「Thank you,my pencil(ありがとう、僕の鉛筆)」の言葉にも、彼が時間をかけ、愛情を込め、丁寧に描き上げたことが表れているように思います。
短編アニメをちらっと見て、何だかアニメに対するイメージを壊された気がします。もちろん、いい意味で。

…まだまだ書きたいことはありますが、もうこの辺でやめにしときます(^^;。
ちなみに、『つみきのいえ』は絵本も出ているようです。こっちも気になるなあ(笑)。

2 Comments
  1. 本木雅弘は埼玉県の桶川市出身です。最近はあんまり言わなくなりましたけど、昔は、埼玉が輩出した有名人ランキングでは、いつもダントツでトップでした(笑 露出の多い芸能人はチラホラといるんですが、どことな~く昔から大器の片鱗を漂わせていたといいますか…。映画では『シコふんじゃった』が印象的でずっと代表作だったんですが、今後となると『おくりびと』が代表作は塗り代わりそうですね…
    今回の受賞で滝田監督作品をテレビで紹介していたんですが、あー、なるほど、勢いがあったんですね。あんまり観ていませんでしたが監督作『コミック雑誌なんていらない』は国内では評価されなかったんですが海外で評価された不可思議な作風だったのを記憶しています。(本木さんの義父にあたる内田裕也さん主演でした。奇縁ってあるんですね。)
    『おくりびと』を観ていないのでアレですが、いつか観る機会もある予定です。受賞作というのは相応に理解できるところがったりして、カンヌの『うなぎ』なんてのも観たときに満足したものでした。

  2. >メロンぱんちさん
    モックンは埼玉県人でしたか!
    私今まで本木雅弘というとシブガキ隊(名前だけ)とギャツビーのイメージくらいしかなくて(汗)、真面目に彼の演技を見たのは今回が初めてでした。
    十年かけた企画とあって、演技にも彼の真摯な姿勢を感じましたし、オスカー受賞式でも海外メディアに向かってメモを見ながら英語で作品の宣伝をしている必死な姿が、とても印象的でした。
    映画は観られてナンボ。
    作品に関わったすべての人たちの為にも、より多くの人に観てもらって利益をあげなきゃいけないんですよね。
    ぜひ埼玉の英雄(?)、モックンの力作をご覧になってあげてください!
    …しかし当分は映画館すごいかも(^_^;
    滝田監督は私全く存じなかったのですが(ほんと邦画には疎い…汗)、初めは成人映画をされていたそうですね。
    アイドルだったモックンと成人映画から出発した監督。そんな2人がオスカーまで上り詰めたというのも興味深いです。
    これからは“オスカー受賞”という重圧とも戦っていかなきゃいけなくなると思いますが、道を見失うことなく頑張っていってほしいなと思います。

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