観に行ってきました、『最高の人生の見つけ方』。
テレビの宣伝で主演の2人、ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンを見てから、ずっと観に行きたいと思っていました。
ジャック・ニコルソン演じる金持ちエドワードと、モーガン・フリーマン演じる修理工カーターが病院で同室となるところから物語は始まります。
始めはいがみ合っている2人ですが、辛い治療と共に闘ううちに仲良くなっていきます。
余命が長くないことを医者から告げられた2人は残りの時間をどう過ごすか考え、「やりたいこと」リストを作り、旅に出ます――。
内容はこんな感じです。
ありきたりなストーリーで突っ込みどころも満載なんですが、そんなことはどうでもよくなる程2人の演技が素晴らしいです。物語を楽しむというより、2人の演技を楽しむ映画です。
脇役も2人には負けますが良い味を出しています。
特にエドワードの秘書マシュー(通称トミー)
この映画では会話がとても重要となるのですが、エドワードとカーターの会話だけでなく、トミーとエドワードの会話もなかなか憎い演出がされています。
トミーは2人の旅に付き添うのですが、彼の存在がところどころでいいスパイスとなっています。また物語のキーポイントとなる人物でもあり、何気なく観ていると最後の最後に驚かされてしまいます。
とにかく元気が出る映画です。
嫌なことも何もかも、2人の姿が吹っ飛ばしてくれます。
観ている側も2人と一緒に世界中を旅しているような感じ。2人が旅を楽しんでいる姿を描いたシーンは楽しいです。
ただ、余命が長くない2人には、人生を振り返り、けじめをつけなければならないことがあります。
素直になれなくて意地を張って、各々の問題から目を背けていた2人が、お互いに相手に背中を押されて答えを見つけていく姿はジンときます。
2人で旅した時間と、そのことによって得られた大切なものを胸に、2人は人生を終えていきます。
ジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンの素晴らしい演技にただただ感動したのですが、ふと映画を振り返ってみた時に頭をよぎったのは、私自身の人生――特に「最後」についてでした。
いつになるかわからない最後ですが(まだまだ先かもしれないし、もしかしたら明日かもしれない)、私は2人のように最後の最後に充実した日々を過ごせるのだろうか、と考えてしまいました。
考えても仕方ないことかもしれませんが、ふと思った時に何だか寂しくなりました。
この映画、ある程度年齢を重ねた人のほうがグッとくるだろうと思います。
もちろん若い人でも十分に楽しめます。
気になっているけどまだ観ていないという方がいましたら、ぜひご覧になってみてください。
おもしろそうですねぇ。
でも余命がわかるのってある意味幸せなのかなぁとか思います。
>しばさん
「余命を知る」ことがいいのか悪いのかは判断がつけにくいですよね。
いろいろと考えさせられる要素もありましたが、そんなに重い映画でもありませんでした。気安く観られる映画です。
機会がありましたら、ぜひご覧になってみてくださいね!