平日、帰宅してからの気分の落ち込みがひどい。
部屋に入った瞬間に“それ”は訪れる。
以前は仕事がつらくて仕方なくて、死を考えるほど疲れ切っていた。いまも仕事は大変で疲れてはいるけれど、以前の疲れとは違い、まだ耐えられる。家にいるときのストレス(これを「ストレス」と呼んでいいのかわからないけど)のほうがつらい。
どうしてこんなに気持ちが沈んでいくのだろう。
毎晩、正気を保つのに必死。
お酒も薬も私を助けてはくれない。
なんでもいいからすがりたくて、数十年ぶりに自分の体に刃を向けた。でも切れなかった。「痛い」のが怖くて。
かつてのように、体を傷つけることで自分を守ることはもうできないようだ。
なんとか耐えていれば、そのうち落ち着いてくれるだろう。それまで我慢我慢。耐えれば何とかなる。そうやってずっと生きてきた。