冷めてほしいのに冷めてくれない気持ち。
はやく解放されたくて、でも離れられない。
今日も思うし、明日も思う。
昨日も思っていたし、一昨日も思っていた。
一日の半分を会社で過ごす日々の中で、わずかな時間に彼を思う。
帰りの電車の中、バスの中。
眠りにつく前の、数分間。疲れ果てて、瞼が落ちる寸前。
過去も未来もない。ただ私の気持ちだけがある。それだけのこと。
私以外の誰も知らないまま、この恋は消えてくれるかな。
叶わない恋だとわかっているから、気は楽で、むなしい。
会うことを願いながら、その日が来ることを恐れている。